アスクル(吉岡晃社長)が10月19日に公表したランサムウェア感染によるシステム障害。同社は外部の協力も得て、サービス再開を待つ顧客のために復旧に全力を注いている。
これまでの経緯は、10月19日(日)午前に外部からの不正アクセスによる異常を検知し、ランサムウェア感染の疑いのあるシステムの切り離しとネットワーク遮断を実施。同日16時30分に「ASKUL」「ソロエルアリーナ」「LOHACO」の受注を停止した。
障害発生の範囲は、主に物流システム(WMS:Warehouse Management System)における障害の発生を確認している。
そのためWMSでコントロールする物流センター入出荷業務の停止により、引き続き受注が受けられない状況に加えて、グループ会社ASKUL LOGIST社が受託している物流業務(3PL)も停止している。
個人情報・取引先等情報の外部流出は現時点では流出は確認されていないが、確認された場合には速やかに報告する。
対応・対策状況として、10月19日(日)14時に対策本部を設置。本部配下に「事業継続部会」「IT復旧部会」を設置し、外部の専門機関とも連携し、障害範囲の特定、影響の詳細調査を継続している。詳細調査により障害の影響を正確に把握したのち、今後の復旧に向けた計画を速やかに策定し実行する。
具体的には、LINEヤフー社のほか、外部セキュリティ企業のエンジニア等を含め外部から約30名の協力体制を構築。常駐・遠隔双方を含んでいる。
その上で社内エンジニア約60~70名とあわせて、全体で100名規模の調査チームを組成。システムの詳細なログ解析と原因・障害対象範囲の詳細調査にあたっている。
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2025年10月23日
100名規模の調査チームを組成 アスクル、システム障害復旧に全力
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