パイロットコーポレーション(藤﨑文男社長)が展開する消せる筆記具「フリクション」シリーズが、2025年末時点で世界累計販売数50億本を達成した。2006年に欧州で先行発売された「フリクションボール」が起点となり、翌2007年に日本で販売を開始して以降、約20年で急速に市場を拡大。現在では100以上の国と地域で取り扱われ、同社の主力ブランドに成長している。
「フリクション」シリーズは、摩擦熱によって筆跡を無色化できる独自インキ技術を採用。インキ内部のマイクロカプセルに、発色剤・発色成分・変色温度調整剤の3成分を封入し、温度変化により発色と消色が切り替わる仕組みだ。従来の消しゴム式に比べて消しカスが出ないことや、消し残りが少ない点が、ビジネスユーザーや手帳利用者を中心に支持されている。
発売当初はボールペンが中心だったが、同社はその後、サインペン、色鉛筆などラインアップを拡大。単なる“書く道具”ではなく、書き消しを繰り返す思考プロセスを支援する“考える道具”としての位置づけを強めてきた。
同社では「多様なシーンに浸透した結果が50億本という数字につながった」とし、今後もインキ性能や機能性の向上、新ラインアップの開発などに取り組む方針。筆記具市場における“消せる”カテゴリーの拡大を引き続き主導するとみられる。
【フリクションのあゆみ 1975年~2024年】
1975 温度変化で色が変わるインキ「メタモカラー」の開発に成功。特許を取得。
1976 メタモカラーを使った世界初の商品、紙コップ「魔法のコップ」発売。
1985 温度の変化で色が変わる玩具「メルちゃんまほうのフライDEこんがり」を発売。
1988 メモリータイプのメタモカラーを新開発。温度変化の幅を約15度までコントロールする
技術の実用化に成功。用途が飛躍的に広がった。
2001 メタモカラーを使った筆記具の研究開発に本格的に着手。極微細な新顔料の開発に成
功。
2002 メタモカラーを使った最初の筆記具、黒で書いた文字が青や赤に変わる「イリュージョ
ン」を発売。
2005 温度変化の幅を80度前後(-20℃~65℃)まで拡大することに成功。進化した筆記具用メタ
モカラー「フリクションインキ」が誕生する。
2006 ヨーロッパで「フリクションボール」を先行発売し、爆発的なヒットを記録。
2007 「フリクションボール」を日本で発売。
2008 蛍光ペン「フリクションライト」
2010 乾燥に強いインキと気密性の高いチップによりノック式を実現した「フリクションボー
ルノック」
2011 3色ボールペン「フリクションボール3」
2012 0.38㎜超極細タイプ「フリクションボールスリム038」
2022 より濃く書ける新インキ採用「フリクションボールノックゾーン」
2024 独自開発のペン先「シナジーチップ」採用の「フリクションシナジーノック」
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2026年02月12日
パイロット「フリクションシリーズ 世界累計販売数50億本達成 消せる筆記具カテゴリーを牽引、100超の国・地域に展開
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