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2024年09月10日

三菱鉛筆 筆記具にセンサー機能を搭載したIoTペン 開発に着手

 三菱鉛筆(数原滋彦社長)は、9月10日、筆記時の集中力の「予測」と「維持」に関するこれまでの研究成果を基に、同社初となる筆記具の動きを加速度と筆圧で測定するセンサー機能を搭載したIoTペンの開発に着手したと発表した。

 三菱鉛筆は、新たな提供価値を模索する中で、特に多くの筆記を行う学生の効率的な学習を支えることに着目し、集中力の維持向上をサポートするツールの研究を重ねてきた。

 筆記具メーカーとしての知見を生かし、筆記具の使用感を損なうことなくデジタル技術を融合させ、集中状態を予測、維持する機能を併せ持った筆記具の開発に着手する。

 今回は、集中力に関する知見を活用するため、シャープペンやボールペン等の筆記具に、筆記挙動を把握するセンサーを搭載したIoTペンの開発を行っている。

 センサーで取得したデータをデバイス等に送信し、集中力や筆記に関する情報をアプリで可視化するサービスの提供を検討する。

 具体的には加速度と筆圧のセンサーにより筆記挙動を測定し、そのデータを基に集中力を「予測」し、「維持」することのサポートを目指す。

 ①筆記時の加速度と筆圧で集中力を「予測」
  
 このペンを用いて筆記を伴う学習を行うことで、集中力の高さと関連のある前頭葉のガンマ波を推定し、脳波を直接測定することなく集中力を予測。

 ②聴覚刺激によって集中力を「維持」

 このペンとアプリを通信させながら筆記を伴う学習を行うことで、推定したガンマ波が低下したタイミングで聴覚を刺激し、集中力の維持に効果が期待できる。

 デジタルパーツのセンサーやバッテリーの小型化をはじめとして、通常の筆記具として違和感なく使える形状やサイズを実現するべく、筆記具開発のノウハウを駆使した設計を開始しており、ユーザーの学習を支えるさまざまなアプリコンテンツ等と併せて案内する予定だ。

 今後の展開として、学生を中心としたユーザーを想定し、自社の特徴的な筆記具と組み合わせることにより、学びを楽しく継続できる新しいIoTペンの形を目指している。

 さらに、学習をサポートするだけでなくビジネスの場においても作業効率の向上につなげる等、集中力をより手軽に維持、向上し得るツールあるいはサービスとして展開を検討していく。

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