矢野経済研究所(東京都中野区)は、11月28日、2013年国内文具・事務用品市場に関する調査結果を発表した。調査は2013年9月~11月に文具・事務用品関連事業者等を対象に行なった。
同調査によると、2012年度の国内文具・事務用品市場規模(メーカー出荷金額ベース)は、前年度比0.1%増の4,724億円と推計した。2009年度以降、縮小基調で推移していた同市場は、法人需要は底打ち感がみられ、個人需要では「消せるボールペン」が大きく伸長した他、ノートや手帳が好調だった。市場は安定基調に転じており、2013年度の同市場規模(メーカー出荷金額べース)を、前年度比0.3%増の4,737億円と予測している。
また、2012年度の油性ボールペンの市場規模は、前年度比2.7%増の192億円、水性ボールペン(ゲルインキ含む)の市場規模は、前年度比16.5%増の184億円と推計した。ボールペン合計では、前年度比9.0%増の376億円となった(いずれもメーカー出荷金額ベース)。
水性ボールペンは「消せるボールペン」が大きく伸長し、市場規模拡大を牽引した。また、油性ボールペンは、主要メーカーの主力商品が堅調に推移するとともに、法人のノベルティ需要の回復などによりプラス成長となった。
2012年度のノート市場規模(メーカー出荷金額ベース)は、前年度比1.7%増の237億円と推計した。同市場は、毎年拡大基調にあり、文具・事務用品市場における数少ない成長分野となっている。デザイン性や付加価値を高めたノートの普及やデジタル機器(スマートフォン)に連動した新ジャンルのノートの登場などで成長を維持している。
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2013年11月28日
0.3%増の4,737億円と予測 2013年文具市場規模 矢野経済調査
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