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2024年08月31日

キングジム 社長交代の挨拶や中期経営計画の報告を行う「ラウンドテーブル」を開催

宮本彰代表取締役社長

新しく代表取締役社長に就任する木村美代子取締役 常務執行役員

 キングジム(宮本彰代表取締役社長)は8月29日、東京都港区のベクトルラウンジで「ラウンドテーブル」を開催し、翌月に控えた社長交代についての挨拶や、新たに策定した第11次中期経営計画についての説明を行った。

 会の冒頭では宮本社長が社長交代についての挨拶と説明を行い、「32年間の長きに渡り、皆様方には大変お世話になった。新社長になる木村さんは商談相手として長年付き合いがあり、大変優秀で素晴らしい人材と認識している。私が三顧の礼を尽くして弊社に迎え入れた逸材で、自信を持って紹介できる。また弊社は3年後に創業100周年を迎えるが、創業家以外の社長が誕生するのは初めてのこと。これを機にファミリーカンパニーから、真のパブリックカンパニーへと脱皮する。また、上場企業ではまだ少ない女性社長という意味でも大変話題になるかと思う。私自身はまだ経営に対する意欲はあるが、内規により70歳で辞任する。これからは一歩身を引いたかたちで、老害と言われないように気をつけながら会長としての職務を全うしていきたい」などと語った。同社長は9月19日付で取締役会長に就任する。

 次に同日付で代表取締役社長に就任する木村美代子常務にマイクが渡り、「歴史ある会社のバトンを渡され身の引き締まる思い。業績など厳しいなかではあるが、高い志を持ってしっかりと前に進めていきたい」と挨拶したあと、そのまま第11次中期経営計画の説明に移った。

 説明でははじめに、第10次中期経営計画(2022年6月期-2024年6月期)について、2024年6月期の売上高が目標比82.4%の395億円、経常利益が目標比3.8%の1.3億とそれぞれ目標に届かず大変厳しい結果になったと振り返った。

 また、それに伴い「今までの延長ではない、大きなビジョンを持つ成長戦略」や「社会の変化に適応する大胆な変革」が必要とし、新しい経営計画では既存ビジネスの強化や既存資源の活用を通して、「サービス事業への展開」、「ライフスタイル分野の拡大」、「海外事業の強化」からなる“3つの骨太の方針”をもとに展開すると述べた。

 「サービス事業への展開」では、「デザイン×デジタル」を重要テーマとし、「テプラのキングジム」から「ビジュアルコミュニケーションのキングジム」へと変わることを目指すほか、サービスの中にAI技術を積極的に取り入れることを計画している。

 「ライフスタイル分野の拡大」では、グループ会社の社長やキーマンが定期的に集まって社内外の知見を共有し、遠心力と求心力のバランスをとりながら売上と利益の拡大を目指す。

 「海外事業の強化」では、拠点のある中国と、ベトナムを中心としたASEAN諸国を最重要地域とし、現地にローカライズした商品を展開する。

 最後に、2027年6月期の経営数値目標を売上高520億円、経常利益28億円、経常利益率5.4%、ROE(自己資本利益率)8.0%と発表。計画達成のために積極的な戦略投資の拡大やDX投資などを行っていくとした。(E)
 

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