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2024年06月26日

日販×中三エス・ティ共同商談会「Discover New Items 2024 Summer」を開催

日販野口取締役が挨拶

「ONE ECO PROJECT」と「Komamono Lab」

 日本出版販売(奥村景二社長)と日販グループの中三エス・ティ(長豊光社長)は6月21日、東京・台東区の東京都立産業貿易センター台東館で、文具の共同商談会「Discover New Items 2024Summer」を開催した。

 日販と中三エス・ティは、2022年4月に日販が文具のメーカー仕入機能および書店ルートの販売事業を中三エス・ティから承継したことを受け、同年6月に初の共同商談会を開催した。今回は7回目となる。

 8時40分から開会式が行われ、最初に日販取締役文具雑貨事業担当の野口瑞穂氏が開会挨拶、続いて出展メーカーを代表してぺんてる和田優社長が挨拶した。(別項)

 当日は文具メーカー92社が出展し、新商品や季節商品、店頭企画コーナー向けの雑貨など、幅広い商品が展示された。会場には約400名が来場、1日を通して、活発な商談が繰り広げられた。

 また、従来商談時に利用していた手書き伝票に代えて、今回初めて受注システムを導入し、事務作業負荷の軽減を図ったことで、メーカー・取引店から好評だった。

 日販は、オリジナル文具・雑貨ブランド「Komamono Lab」「Fonte」「Greeful」などを出展し、9月発売予定の「本一封ブックカバー」、12月発売予定の「ONE ECO PROJECT リサイクルポリエステル製ハンカチ」などの新商品もいち早く紹介した。

 また日販グループの学研ステイフルは、人気の「Gakken ニューブロック」シリーズから、7月発売予定の新商品を展示した。


【日販 野口取締役挨拶(要旨)】

 本日は、92社のメーカー様の商品から、新しい発見をしていただけるような、活気ある商談会にしていきたいと思います。

 5月に開催した「NIPPAN Conference 2024」で発表しましたように、日販取引書店における文具の販売実績は 2023年3月~2024年3月の13か月連続で前年を超えるなど、書店店頭での文具の売上は安定してきたように思います。

 一方で、書籍・雑誌の売上減少はとどまらず、厳しい状況が続いています。そのような中、経済産業省が、町の書店を支援するための「書店振興プロジェクトチーム」を発足しました。先日、その取り組みの一つである車座ヒアリングが日販本社内「オチャノバ」で開催され、齋藤経済産業大臣、上川外務大臣、森山文科大臣と業界関係者による対話が行われました。書店を支援することは、読者を守ることであり、本や文具などの商材を守ることでもあります。ぜひ、本日お集まりの皆様にも、今後の動向に注目していただければと思います。

 日販は、新たな物流センター「N-PORT 新座」を今年10月に開設し、本と親和性の高い商材である文具・雑貨を、本センターから書店に向けて出荷します。さまざまな商品を管理・発送できる倉庫管理システムを導入するとともに、ロボティクスによる業務DX化を図り、本センターを皮切りに、グループ全体の物流を再編してまいります。

 文具・雑貨業界で、日販と中三エス・ティが対応できるマーケットは、まだまだ広がるものと感じています。みなさまとの協力体制のもと、さらなるマーケットの拡大を図ってまいりますので、よろしくお願いいたします。

【ぺんてる 和田社長挨拶(要旨)】

 コロナ禍が明け、文具の売上はコロナ禍以前に近づいていますが、数量ベースで見ると決して売れているわけではなく、やはり少子化やDX化の波が、確実に市場をシュリンクさせているという印象を高めています。そうなるとメーカーもただ商品を作る、新商品を開発するだけにとどまらず、味付けをしていかなければなりません。歌でいえば曲に詞が付き、編曲されることで商品化するわけですので、そんな関係を日販と中三エス・ティとともに作り上げていければと思っています。

 本日の商談会が成功裡に終えられることを祈念して、挨拶に代えさせていただきます。

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