今秋から年末年始商戦を見据えた文具の展示会「第22回 2016夏の文紙フェア」が、7月13日~14日、東京浅草橋の共和フォーラム1階~4階で行われ、天候不順の中、前年を上回る来場者で賑わった。
主催はステーショナリー情報委員会(高橋和久代表幹事)。「あっと!発見。いいね!がいっぱい。」をテーマに、計44社が出展し各社の新製品が出品された。マルミヤが新規出展した。
初日午前8時40分からの開会式で高橋代表幹事は「夏の文紙フェアは、春夏合わせると22回目。当フェアの強みは、商談ができることである。秋から冬、新春に向けて、どういう形で販売していこうかと考える1000名が来場される。お客様の声から改良につなげたり、売り方を変化させるなど、有意義な2日間にしていきたい」と挨拶した。
同展示会は、午前9時~午後6時(16日は午後5時まで)で開催。スタンプラリーや冷風機などが当たるはずれクジ無しのお楽しみ抽選会、インターネットによる事前来場受付で来場お礼2倍贈呈、ヤマト宅急便無料などの付帯サービスを行なった。
客層では、文具卸、販売店、業態チェーンなどが来場した。文具ユニオン、東事協、大東京文具チェーン、のれん会の都内小売4団体に開催案内を行ったことで、都内及び首都圏の文具店も来場、香港や台湾などアジア圏からの訪問もあった。
初日は梅雨空の中、459人(前年同期比85.3%)が来場、2日目は505人(同123.5%)で、2日間で964人(同101.8%)、同17人増だった。
2日間とも、朝一番の出足は鈍かったが、時間の経過に合わせて来場者も増加し、午後6時まで切れ目なく商談が繰り広げられた。2日目は午後3時以降の来場者が多く、開会を延長して、最後まで積極的な商談を行なった。
ISOT後のメーカー見本市として開催の文紙フェアも、来場客へは44社のメーカーの新製品発表の場として認知されてきており、出展社取り扱い商品を十分な時間をかけて、出展社の新製品、販売手法等を確認し、商談の場としての浸透が進んだ。
出展20社を回るスタンプラリーの回収は297人(30.8%)だった。そのうち211人は20社すべてのスタンプを集め、「いいねシール」とともに、コミュニケーションをとる良いツールとなった。
インターネットでの申し込み件数は262件(同19件増)で、開催直前週から申し込みが集中(全体の47.6%)した。ネット登録による固定来場が増えており、今後はツイッターの活用など、さらなる強化を図る。
2日目の14日午後3時から共和フォーラム 2階会場で、「文紙フェア大賞」が発表され、金賞に「スターウォーズ ネーム印スタンド R2-D2」(サンビー)が選ばれた。
文紙フェア大賞は、出展各社の一押し商品の中から、来場者が金賞・銀賞・ 銅賞の3点を選び、そのポイント数の合計で決定する。 今回からは出展社も投票できる「皆で選ぶ文紙フェア大賞」とし、 受賞者は今秋から各地で開催される卸見本市でトロフィーを展示することで訴求効果を高める。
銀賞は「作れる定規」(共栄プラスチック)、銅賞は「曲面マグネットフック【グルピッタ】」(エスディアイジャパン)、「大人の鉛筆 -和流-」(北星鉛筆)、「ホワイトボード用キットパス」(日本理化学工業)が選ばれ、表彰された。
6位以下は、6位「School Line Half スクールラインハーフ」(アピカ)、7位 「うすかけ写経用紙」(墨運堂)、8位「マジックインキ&ギター・メモパッド・ふせん紙什器セット」(寺西化学工業)、9位「もりつけ多彩」(デビカ)、10位「ディズニーつめつめ消しゴム」(エンスカイ)が選ばれた。
次回の文紙フェアは、2017年1月10日(火)~11日(水)に同所で行われる予定。
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2016年07月15日
商談の場、より鮮明に 夏の文紙フェア 来場者前年比1.8%増
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