コクヨ(大阪市、黒田英邦社長)は、12月7日~8日の2日間、東京都港区の東京ショールームで、ファニチャー商材を中心にした新製品を体感できる「2016 コクヨ新製品フェア」を開催し、7000名が来場した。
今回のテーマは「be- 個性が活きる、自分らしく働ける場所。」。
初日午前の記者会見で黒田社長は、「今年10月にコクヨが一体化してから初の新製品フェア開催となる。需要期に向けて提案していきたい。首都圏を中心にファニチャーは活性化していく見通しであるものの、加えて新たな付加価値や新たな市場創造を提案していく」と挨拶。
続いて、坂上浩三ファニチャー事業本部長がテーマについて、「少子高齢化の中で、景気の回復と共に労働力の不足を感じる時代を迎えた。ICTの発展とともにどこでも働ける時代になり、従来とは異なるリビング感覚のセンターオフィスが求められている。集中できる環境や空間も人それぞれに異なる。テーマのbeの後に意味があり、企業経営者、総務やFM担当者に向けて、今後は、社員に対して働く場所の選択を用意できないと労働力を確保できないと暗にメッセージを込めている」と説明した。
まず、5階会場で約3分半のオープング映像からスタート。内容は、オフィスはただ働くだけの場所ではなく、多様な個性を持った人々が集まり、働く人が気持ち良く過ごせる場所でありたいと位置づけし、高齢化や労働人口の減少により、介護や育児をしながら働く人など、一人ひとりの生活環境や価値観を受け入れることは、企業にとって大きな課題となっていると警告を鳴らした。
そこでコクヨは、フェアを通じて、これからのオフィス作りのあり方を考え、多様化する個人の生き方を尊重した、新しいワークスタイルを各フロアで提案した。
ショールーム5階では、社員自らが働き方変革にチャレンジし、新しい働き方をリアルに見学できるライブオフィスとして昨年開設した「SHIPP(シップ) Shinagawa Practical Place」で、1年後の効果検証と検証結果を踏まえた進化した取り組みを紹介し、オフィス運用の事例を公開した。
また、個々の社員の働く場所の選択肢をより広げるとともに、多様なワークスタイルをサポートするガーデンエリアをリニューアルし、個人のスタイルやワークモードにあわせたオフィスの考え方を提案。
4階では、働く姿をイメージしやすいようにリアルなセッティングにこだわった多様なオフィス空間のシーン展示により、「働き方に合わせた最適な空間」を体感してもらう場とした。
ワーカーがアクティブにオフィス内を移動し、また仕事場をセッティングし、チーム連携と個人集中を加速させる、そんな働き方を支援する機能・デザインを盛り込んだ新しいワークステーション「WORKFIT(ワークフィット)」や、独自開発の背もたれ調節機能が作業姿勢の変化や体格差に応じた最適サポートを実現したチェアーの新製品「Duora(デュオラ)」等、機能性とデザイン性を兼ね備えた多数の新製品を紹介。
3階では、上質な空間にふさわしいデザイン性と機能性を追求したワークステーションシリーズ「SAIBI(サイビ)」や、ワーカー個人の快適性への提供と上質なオフィス空間の構築を両立した新製品の電動昇降式テーブル「SEQUENCE(シークエンス)」等を紹介し、素材や機能にこだわった上質空間を体感した。
また、フェア期間中は、早稲田大学ビジネススクール教授・ローランドベルガー会長の遠藤功氏、早稲田大学商学部 学術院教授・早稲田大学産官学研究推進センター インキュベーション推進室長の井上達彦氏、多摩大学大学院 教授・一般社団法人 Japan Innovation Network 代表理事の紺野登氏、サイボウズ代表取締役社長の青野慶久氏をはじめとした各種セミナーを開催した。
なお、引き続き12月9日~10日の2日間は、主に同社グループの販売会社等の取引先を対象に、同じ内容で開催した。
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2015年12月12日
2016コクヨ新製品フェア ファニチャー商材を中心にした新製品を体感
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