矢野経済研究所(東京都中野区)は、11月13日、2012年国内文具・事務用品市場に関する調査結果を発表した。調査は2012年7月~10月に文具・事務用品関連事業者等を対象に行なった。
同調査によると、2011年度の国内・文具事務用品市場規模(メーカー出荷金額ベース)は、前年度比1.5%減の4,764億円と推計した。文具・事務用品市場の減少幅は縮小したものの、依然として減少傾向は続いている。法人需要は厳しい状況が続いているが、底打ち感がでてきた。また、パーソナル需要は底堅く、個人の開拓に文具メーカーの目が向けられている。
また、2011年度の国内ノート市場規模(メーカー出荷金額ベース)は、前年度比1.7%増の233億円と推計した。同市場は2007年度以降、拡大基調となっており、文具・事務用品全体市場が縮小する中で数少ない成長分野となっている。2011年度はやや成長率が鈍化したものの、デザイン性や付加価値を高めたノートの普及やデジタル機器(スマートフォン)に連動した新ジャンルのノートの登場などで成長を維持している。
2011年度の油性ボールペンの市場規模は、前年度比1.6%減の187億円、水性ボールペン(ゲルインキ含む)の市場規模は、前年度比6.0%増の158億円と推計した。ボールペン合計では、前年度比1.8%増の345億円となる(いずれもメーカー出荷金額ベース)。
水性ボールペンは、“消せる”ボールペンや“カラーバリエーションが豊富な替え芯が選べる”ボールペンなどがロングセラーのヒット商品となり、2010年度以降市場は拡大している。油性ボールペンは、水性ボールペン人気の影響もあり、2011年度の市場は微減となった。
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2012年11月13日
前年度比1.5%減の4,764億円、ノート市場は成長 2011年度文具市場
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