2014年の文具10大ニュース1位は、「消費税8%に増税 文具業界も影響受ける」だった。
4月1日に消費税が5%から8%に引き上げられ、増税直前の14年1~3月期の駆け込み需要も、増税後の4~6月期の反動による落ち込みも、業界企業にとっては、「予測通り」(メーカー社長)。
ところが、8月~10月にかけて「店頭での落ち込みが大きい」(卸社長)と、増税による消費減退が表れてきた。そのため想定を上回る在庫が増えてしまい、仕入れも手控える負のスパイラルに入ってしまった。
2015年は、増税以降の失速をどれだけ回復できるかが注目される。特に1月~3月の新入学・新社会人や法人企業の年度末需要の勢いにかかっている。
2位は「文具愛好家の存在感高まる」。文具好きが高じたマニアが各地でイベントを開催し、存在感を増している。その活躍はテレビや雑誌、書籍に留まらず、文具メーカーとの共同開発や販売店の催事出演など、多岐を極めている。
3位は、「妖怪ウォッチ、アナと雪の女王が記録的大ヒット 文具もヒット」。日経ヒット商品番付では、西の横綱に妖怪ウォッチ、東の大関にアナと雪の女王がランクインした。ショウワノート片岸社長は「妖怪ウォッチは数十年に1度出てくるビッグヒットで売り上げアップに貢献した」と話した。
9位に入った「機能系シャープペンシル市場が拡大」は、成熟したシャープペンシル市場でも時代の変化や顧客の不便さに対応して、企画と技術を組み合わせれば、まだまだ市場拡大の余地が残されているという良い事例になった。
「2014年印象に残った文具」では、フリクションシリーズ新製品、デルガード、ハリナックスプレスなどがあがった。
【 2014年文具10大ニュース ランキング 】
1 消費税8%に増税 文具業界も影響受ける
2 文具愛好家の存在感高まる 商品開発や文具サポート
3 妖怪ウォッチ、アナと雪の女王が記録的大ヒット 文具もヒット
4 書籍店の文具扱いが急拡大 取次店も推進
5 文具の安売り合戦に終わりなし
5 為替変動、円安でメーカーの明暗分かれる
5 文具のユーザーフェア 全国各地で開催
5 ネットの巨人アマゾン、日本市場で存在感 サービスも強化
9 機能系シャープペンシル市場が拡大 新製品が続く
9 ユーザー主催の文具イベント 各地で開催 満員御礼も!
9 海外ブランド 国内代理店の変更続く
※調査は2014年11月27日~12月26日まで、文具ビジネス関係者を対象に文マガ上で実施。
(月刊「BUNGU TO JIMUKI」2015年2月号に詳細掲載)
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2014年12月26日
2014年【文具】10大ニュース 1位は「増税 文具業界も影響受ける」
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