日本能率協会グループ(東京都港区)は、18歳~69歳までの有職者を対象に、「ビジネスパーソン1000人調査」として働き方に関する意識調査を実施。2013年6月21日~26日にインターネット調査により1000人が回答し、世代による回答の差や、働き方に関する意識の違いが明らかになった。
現在の仕事に対するやりがいを聞いたところ、30代・40代の半数近くが「やりがいなし」「能力発揮できていない」と回答した。また、勤務先への愛着に対しても「感じていない」とする人が全体平均(41.3%)を上回り、やや疲弊した30代・40代ビジネスパーソン像が見て取れる。
また、女性の8割が「リーダー」より「メンバー」を志向しており、働き方は「仕事内容よりも職場環境」(58.3%)とする仕事優先スタイルを敬遠した傾向であった。
仕事のモチベーション(やる気)が高まる理由の1位は「収入が上がる」(70.6%)となり、2位の「良い評価を得る」(48.8%)に大きく差をつけた。一方、仕事のモチベーションが下がる理由は、1位「収入が下がる」(64.0%)、2位「評価が下がる」(43.5%)として同様。しかし、「収入」がモチベーションを左右するものの、現状の収入に対しては7割が不満を持っていることもわかった。また、6割以上の人が、賃金が「勤続年数によって昇給する組織(年功序列)」よりも「仕事の成果に対して決まる組織(成果主義)」で働きたいと考えており、成果主義志向が多数派であるようだ。
一方、60代シニアを見ると、働く上で重視するのは「職場環境」よりも「仕事内容」とする人が72.7%と全年代の中で最も高く、「年功序列」(29.9%)よりも「成果主義」(70.1%)を受け入れる感覚が強かった。さらに、「いくつになっても働きたい」とする人が7割強と、全体(59.3%)よりも17ポイント以上高く、やる気と自信にあふれ、自分の仕事に情熱的に打ち込むシニア像が垣間見られた。
仕事の能率を上げるために必要なこととしては、経験の浅い20代以下の若手社員が最もスキルを重視(43.2%)しており、また、自分が所属する職場について最も不十分なものは「人材のスキルアップ」(26.9%)であると回答。しかし、スキルアップは「自分でお金や時間を費やしてするもの」(全体平均57.2%)よりも「教育は会社の責任」(全体平均42.8%)と考える人の割合も20代若手が最も高く(48.4%)、若手のスキルアップに対して人任せな一面もうかがえた。
仕事の能率アップには「事前の情報収集」がトップ(44.8%)、職場に足りないものは「人材のスキルアップ」(26.6%)が1位であった。
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2013年07月31日
働き方意識調査 30代・40代の半数近くが「仕事にやりがいなし」 JMA
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