最近、取材先で「Facebook(フェイスブック)やっていますか」と聞かれるようになった。文具業界の企業でも、Facebookページ開設が続いているという。そもそもFacebookとは何か。都内で行われたセミナーに参加してみた。
□ Facebookとは? ■
Facebook(以下FB)とは、友達や同僚、同級生から近所の人たちなどと交流を深めることのできる、2004年に米国で誕生したソーシャル・ユーティリティ・サイト。現在日本では利用者数が第1位のSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)。
また、著名人や企業がFacebookページ(ファンページ)を持つことで、更新の度に情報を伝えることが出来、関心を持つユーザーと継続的な交流を持つことができる。
2月19日、文具コンサルタント業の土橋正事務所(横浜市)が主催する、第5回ステーショナリー・ビジネスセミナー「Facebookをビジネスにどう活かすべきか」が開催され、旬のテーマとあって、定員を上回る54名が参加した。その9割が文具メーカーで、大阪、名古屋からや静岡の文具店も参加したという。
講師は、「Facebook navi」編集長の田久保博樹氏。「Facebook navi」は 米国Facebook本社が公認している唯一のナビゲーションサイト。ユーザーがFacebookを楽しく有効に活用するための入り口のような存在だ。
セミナーではFBの現状や、企業が得られるメリットから成功事例、どうすれば「いいね!」をたくさん得られるかまで、企業のFB活用法はもちろん、ユーザー目線での話が紹介され、質疑応答にも時間が取られた。
主催した土橋氏は、「今や、FBなどのSM(ソーシャルメディア)は、私たちの生活の一部として根ざし始めている。ある本で、SMとは世界を相手にした史上最強の推薦システムと書いてあったが、いいねというボタンがあって、自分が良いと思ったモノを推薦できる。文具メーカーやショップの方々が自社の商品を広めていく時に、この推薦システムが大きな可能性を秘めているのではと思い、セミナーを開催した」と趣旨を説明した。
□ 中小メーカーから文具店に波及 ■
業界では2011年あたりから大手メーカーを中心にFBページが開設され、現在は中小メーカーや文具店に波及している。筆記具メーカー担当者は「オフィシャルな情報はホームページに掲載、新製品情報や口コミ性の高いうんちく話などはFBに載せるなど使い分けて、更新頻度を高めることを意識している」と話す。名古屋市の馬印は昨年末からSMを発信するSNS課を発足させ、ライトなコミュニケーションで情報を発信している。
セミナーに2名で参加した文具メーカーの担当者は「これからスタートしようと思い、参加した。業務を兼務する中で、どうコンテンツを提供していくかを考えていきたい」と話した。
FBだけでなく、ツイッターやブログ、メールマガジンなど、それぞれに特長がある。セミナーでは「何よりもソーシャルの流れにゆるやかに乗るためにも、継続することが大切」と締めくくった。
(月刊「BUNGU TO JIMUKI」2013年4月号に全文掲載)
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2013年03月14日
文具業界で広がるフェイスブック 「継続することが大切」 都内でセミナー
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