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2011年08月06日

年間売上6000億、販売店なんと10万店 米グリーティングカード市場

 日本ではまだまだ伸長する余地があるとされるグリーティングカード市場。一方、本家米国では年間売上6000億円の巨大市場だ。米国の業界団体が発表した資料をひもときながら、売場を再考してみたい。


 全米約3000社のカードメーカーのうち、95%が加入するGCA(全米グリーティングカード協会、ダグ・ファウスト会長)の資料によると、米国人は年間70億枚のカードを買い求め、年間販売額は75億ドル(約6000億円)。全米のカードショップは10万店といわれ、都市部に多い専門店とショッピングセンターに必ず存在するテナントが、売上のほとんどを占める。

  すべての米国人は、平均して年間20枚のカードを受け取る。そのうち3分の1はバースディカード、全所帯の9割は年間30枚のカードを購入する。購入者の8割を占める女性は価格に敏感で、販売店での選択に長い時間をかける。反面、男性は使用機会で購入するため、価格には比較的無関心だという。

 カード販売は季節カード(クリスマス、バレンタイン、母の日、父の日など)と、日々の挨拶(お見舞い、入学、卒業、就職、感謝など)につかうエブリディカードの2つに大別され、季節カードの6割以上はクリスマスに購入される。昨年は20億枚がボックスカード(箱入りセット)だった。

 一方、最近急成長の電子カード(Eカード)は推定5億枚だった。

 GCAは、今年9月14日から17日まで、テキサス州オースティンで今年の年次大会を開催するが、セミナー、ゴルフ、パーティーなどに加え、1941年創立から今年70周年を迎える祝賀会も予定、会員、非会員を問わずに多数の参加を呼びかけている。

 GCAは大手プランニング会社のGLM(ジョージ・リトル・マネジメント)が支援、毎年5月にニューヨークで開催する「ニューヨーク・ナショナルステイショナリーショー」の有力出展社が加盟して運営されている。

 次回のナショナルステーショナリーショーは、2012年5月20日~23日、ジェビット・コンベンションセンター(Jacob K. Javits Center)で催される。

 日本では、文具専門店や雑貨店がカードショップの役割を担うものの、「市場規模は米国の100分の1程度」(関係者)と推測され、カードといえば年賀状に代表されるポストカードが各世代に浸透している。


【詳細】http://www.greetingcard.org/

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