文具店の店舗数が減っている中で増えている文具の売場。秋の新店舗でも大手生活雑貨店を中心に文具売場の増加が目立っている。すでにオーバーストア化がささやかれる中で、アプローチを変えて消費者に訴求するキーワードは「雑貨の中の文具」だ。
旺盛な出店が続く生活雑貨店のロフト。9月17日に相模原市に「橋本ロフト」を出店。10月1日に川口市のそごう川口店8階に「川口ロフト」、10月28日に徳島市のそごう徳島店8階に「徳島ロフト」をオープンする。いずれも小型店で、美容・健康雑貨とともにステーショナリーを展開する。
東急ハンズは小型専門店「ハンズ ビー」の都内初となるアトレ吉祥寺店を9月21日にオープン。さらに10月13日に西武新宿ペぺ店、11月中旬にアトレ秋葉原1店など、2010年度内に都内4店舗を出店予定。こちらもキッチン・クリーン、ヘルス&ビューティー、身の回り雑貨に加えて、ステーショナリーが柱の一つだ。
今年のトピックスは大手量販店が開発した雑貨店の出店。
イトーヨーカ堂は、9月18日に、グループ企業のロフトとヨーカ堂が共同開発した、新しい生活雑貨専門店「tanosia(タノシア)」を、神奈川県川崎市のエスパ川崎店1階フロアにオープンした。
文具雑貨1万2000アイテムを揃え、ダイアリーやシールなどのパーソナル文具の品揃えを充実させた。
同じ18日、イオンリテールが今年4月に立ち上げた生活雑貨の大型専門店「R.O.U(アール・オー・ユー)」が、津田沼、越谷に続く3店舗目の幕張店(売場面積1478平米)を千葉・幕張市にオープン。
別の業態でもヨーカ堂は9月30日にディスカウントストア「ザ・プライス」との初の併設型店舗のセブンホームセンター川口店をオープン。文具も販売する。
これに対して、意欲のある文具専門店の出店も続いている。
伊東屋(伊藤明社長)は、10月6日に東京都立川市に「itoya topdrawer(イトーヤ トップドロワー)グランデュオ立川店」をオープンさせる。また新国際線ターミナルがオープンする羽田空港にも10月21日に羽田新国際線ターミナル店を出店する。
四葉商会(静岡市、佐藤嘉洋社長)は9月23日、富士市水戸島のマックスバリュ内に「デァ・クレエ」(売場面積約140坪)をオープン。富士市には11月26日に県内の有力小売店「インク」の新店「インク冨士本市場町店」も出店する。
山口県でも、十字屋(山陽小野田市、今本逸郎社長)が展開する、インテリア雑貨&デザイン文具セレクトショップ「CrossLand」の新店舗「CrossLand宇部店」が10月2日にオープンする。
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2010年09月30日
大手生活雑貨店、文具店…秋の新店は「雑貨ありの文具あり」
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