市場が拡大するパーソナル・ステーショナリーについてのトレンド予測のパネルディスカッションが、4月19日、東京秋葉原のビジョンセンター秋葉原で開催され、今までとこれからのステーショナリーについて、トレンドの最先端にいるマスコミ2名から今後を占うキーワードが次々に飛び出した。
このパネルディスカッションは、文具コンサルタント業の土橋正事務所が主催する、ステーショナリー・ビジネスセミナー3回目として開催。テーマは「パーソナル ステーショナリーこれからのトレンドを予測する!」。
パネラーには、パーソナル・ステーショナリーブームの火付け役ともいえる「趣味の文具箱」の清水茂樹編集長と雑誌「DIME」編集部で数々のステーショナリー特集を手がける責任者、藤谷小江子氏の2名が登場し、土橋氏をコーディネーターに進行した。
■… オフィスを狙うおもちゃメーカー …■
ディスカッションは、「筆記具」、「手帳などスケジュール管理ツール」、「ノート・メモ」、「文具全般」の各テーマに沿って、3人がキーワードを紹介し解説した。
筆記具では、清水氏が「筆記具のよりシンプルな指向が強くなる」と予測、一方で「日本では今ひとつなローラーボールに注目したい」と先行きに注目発言。
一方、藤谷氏は「『一芸文具』で人気者に」と話した上で、「今、おもちゃメーカーがいかにオフィスに入るかがテーマになっている」という興味深い話に。
例えばゆらぎの癒しグッズや、グリーングッズ、ちょっと話すグッズなど、オフィストイが人気トレンドの中で、「デスクの場所取り合戦が始まっている」。
これに対して、土橋氏が「今のデスクはPCが中心にあって、残りのスペースでノートを開いている。ノートのサイズもそれに合わせて変わってもいいのでは」と応じるなど、大いに盛り上がった。
また自分自身が旧ソニプラ女子であると話す藤谷氏は、パーソナル・ステーショナリーのメインターゲットである30代女性を、「ときめきが感じられるものなら、高くても買う感覚がいまもある」という鋭い分析に、参加した女性の中にはうなずく人も。
その他、「アプリケーションが充実するiPhoneに文具は乗っ取られる」、「文具は公私混同できる道具」など刺激的な発言や「女子化するビジネスマン」、「おしゃれ系から国産系文具へ移行する」などのトレンド予測の合間に、土橋氏が具体的なステーショナリーを例にあげて、使い方を紹介した。
出席者3名とも文具好きとあって、何かしら愛情が感じられる中で予定の2時間をあっという間にオーバーした。
会場は定員を大きく上回る106名が参加、その9割が文具メーカーで、小売、ネット通販担当者、さらには一般ユーザーの参加もあった。東京だけでなく大阪からの来場もあり、終了後のアンケートでも次回開催の要望が多いことから、土橋正事務所でも具体的な検討に入った。
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2010年04月22日
デスクで場所取り合戦!文具はiPhoneに替わる? 文具トレンドを予測
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