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2009年12月11日

文具を魅力的に撮るコツ 撮影の達人がセミナーで伝授

土橋氏は司会進行役を務めた

プロカメラマンの撮影を間近で見る機会は貴重だ

 文具コンサルタント、土橋正氏による第2回ビジネスセミナーが、11月、東京秋葉原で行われた。前回セミナーで、「文具のWeb掲載にはコツがあった」が好評だったのをうけての第2弾で、今回は土橋氏ではなく、プロのカメラマンが講師となり、文具撮影のポイントを伝授するという、貴重な機会だった。

 Web通販やブログの普及により、文具を撮影する人が増えている。ところがいわゆるブツ撮りというのは、人物や風景写真とはまた違うらしい。

 セミナータイトルは少々長く、「プロカメラマンが実際に撮影して伝授する簡単な機材で文具を魅力的に撮るコツ」。

 講師を務めるのは、プロカメラマンの北郷仁(ほんごうじん)氏。文具のムック本「趣味の文具箱」や「ステーショナリー マガジン」などで、文具の商品撮影を専門にしているプロカメラマン。仕事の85%が文具撮影という、まさに適役。トークも巧みで、専門用語を素人にもわかりやすく説明してくれた。

 当日は、土橋氏が司会進行役を務め、31名が参加。文具メーカーでWebや販促を担当する人、文具店やWebショップの店長、経営者。そしてステーショナリーに関心の高い一般のユーザーも参加し、中には山形から参加した人もいたという。

 前半は、北郷氏がこれまで撮影された文具写真をスライドショー形式で紹介。裏話も話してくれた。

 そしてメーンイベントは、セミナー会場前方で実際に撮影機材をセッティングして、全員で撮影の場を拝見。

 まずは、約1万円で用意するシンプル撮影機材の説明を行い、その機材を使って、実際に北郷氏が、筆記具、ノート、イメージを伝える写真のカットなどを撮影。参加者全員が、カメラの前に集まり、同氏の一挙手一投足に食い入るような視線を送った。

 北郷氏曰く、「これだけ多くの人に見られながら撮影するというのは、初めて」と、やや戸惑い気味ながらも、撮影の勘どころを比較を交えて説明するために、一つに対して数枚撮影してくれた。しかし、実際の撮影では、すべて一発撮りでどんどん進めてしまうそうだ。

 細かいテクニックや小道具は割愛するが、記者は撮影用トレーシングペーパーというものがあり、非常に有効的であるということを、初めて知った。
 
 そして休憩をはさみ後半は、先ほど撮影したデータをプロジェクターで参加者と一緒に見ながら、北郷氏の解説を聞いた。質疑応答では、文具メーカー担当者から、「クリヤーファイルを立てて撮影するのはどうしたらよいのか」など、きわめて実践的な質問があるなど、専門的な内容ではなく、参加者がすぐに取り入れられるノウハウを中心にセミナーが構成され、好評だったようだ。

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