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2009年05月01日

ありそうでなかったセミナー 文具のWeb掲載にはコツがあった!

講師の土橋氏がすべて経験してきたノウハウだけに説得力がある

Webでは写真がとても重要。意外性のあるカットを盛り込む技も紹介した

 文具の魅力をWebで伝えるには……。

 4月下旬に、東京で文具をWebで販売・紹介する人を対象にした、ステーショナリービジネスセミナーが開催された。実際に手で触れてみることの出来ない、Webの世界。そこでビジネスチャンスをつかむにはちょっとした工夫があった。

 秋葉原のセミナー会場は、平日の夜間にもかかわらず、予想を大きく上回る56名が参加した。東京だけでなく高知、岡山、大阪、名古屋など遠方から参加もあり、これには記者もびっくり。若手の方が多く知った顔も数名いたが、ほとんどが初対面だった。

 講師はWebで400以上の文具を紹介してきた土橋 正氏。ウェブマガジン「文具で楽しいひととき」をはじめ、オールアバウトのステーショナリーガイドや各メディアで文具コラムの連載を執筆している文具のコンサルタントだ。

 セミナーは2つに大別され、前半は「商品紹介文の書き方」。

 土橋氏は、「紹介文はスペックよりも使い心地」と話す。文具をWebで紹介すると、初心者はどうしてもペンの長さは何センチで、ボール径は何ミリなどスペック紹介に走る傾向がある。ところが、Webを見ている人にはこれがまったく伝わらないという。記者も猛反省だ。

「使い心地はうまく書こうとしなくていいんです。大切なことは例えを使ってうまく伝えること。例えば、重さ。鉛筆のような軽さと書けば、イメージしやすいです」

 土橋氏が実際に掲載したケースとして紹介されたのが下の文章。

「まるで、もともとあった万年筆を90%縮小コピーをかけたような
本格的万年筆然としたフォルムをしている。」

 これは、ヴァルドマンのポケット万年筆の紹介文だ。

 また「私はこう使っています」という用途説明も伝えやすいという。その他、パソコンのモニターで文章を読みやすくするコツとして、改行も有効だ。土橋氏は書いた文を音読してみて、翌日にボイスレコーダーで改めて聴くなどという裏技も使っていると話した。

 後半は「商品撮影の仕方」。なぜ、同氏が文具の撮影にあえてコンパクトカメラを使うのかの秘密も明かされた。

 その他、商品撮影の際におえるべき5つのポイント、撮影に役立つツール紹介、臨場感のあるカットを撮るポイント、誰にでもできる簡単な画像編集、さらにはベストの撮影時間帯まで、ノウハウを惜しみなく披露する今回のセミナーには、自発的意志で参加した人ばかりなのか、集中する姿が後ろから見られた。

 参加した人からは、「ECモールに出店しているが、文章の書き方が勉強になったので、早速実践してみたい」など、文具ビジネスのプロ達にも大いに参考になったようだ。

 その後の懇親会もカジュアルな雰囲気で、ステーショナリーを話題の中心に、大いに交流を深めていた。今回の反響をうけて、土橋正事務所では、今後このようなセミナーや懇親会の開催も検討したいと語った。

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