三菱鉛筆(数原滋彦社長)は、日本製紙、昭和丸筒の協力を得て、紙で構成されたインク収容管を用いたリフィルの開発に、世界で初めて成功した。特許出願中。
開発した紙製リフィルは、3層の独自の開発紙と最外層のパーチメント紙で構成したもので、全4層構造。紙製リフィルの開発にあたり、使用するインクの浸透性、ガスバリア性などインクに関わる特性と、紙管の機械的性質である反発力や、巻き強度などに対してテストを重ね、構造を検討した。
その結果、インクが長期間リフィル内にあってもインク漏れ、インク染み出し、巻き形状のほつれなどが発生せず、形状を維持することが可能な構造を実現した。紙を使用することにより、従来のリフィルとの比較で、プラスチックを約88%減らすことができる。
インクには、なめらか油性ボールペンのインク「ジェットストリームインク」を搭載する。さらに、インク量はジェットストリーム スタンダード(SXN-150系)リフィルの約1.6倍となっており、従来品に比べて長い期間使うことができる。
近年、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けて、企業の環境問題への配慮や対応が求められている。また、海洋汚染の主要因としてのマイクロプラスチックの問題など、使い捨てプラスチックを巡る議論が国際的に高まっており、海外では使い捨てプラスチックを規制する動きが強まっている。
三菱鉛筆は、筆記具の地球環境負荷を低減した取り組みを日々模索しており、今回の紙製リフィルは、プラスチック排出量を削減する可能性を持つ選択肢の1つとしての提案となる。
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2021年11月02日
三菱鉛筆 世界初、ボールペン用「紙製」リフィルの開発に成功
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