パイロットコーポレーション(渡辺広基社長)は、9月1~2日の2日間、東京中央区日本橋蛎殻町のロイヤルパークホテルで「パイロットオータムコレクション2011」を開催、東京では東日本の広域商圏2,187名(目標2,200名)の顧客が来場。9月7日~8日は同社関西支社で800名の来場を見込み、合計3000名を動員する予定。
テーマは「共に拓く、書くを届ける ~Connecting to the Heart ~」とし、新商品や販売展開の提案を行なった。
展示会に先立ち、午前9時から記者会見を行い、渡辺社長と、持田和之専務、後藤郁雄常務が出席。
2011年上期概要について渡辺社長は「まず3月11日の東日本大震災で被災された皆様への復興を願い、できるだけ長い年月の支援、協力をしていきたい。3.11以降、消費自粛、原発の影響、不安定な電力供給など不透明感の中で、ドル安円高傾向、欧州の景気も回復しておらず、下期の不透明感も出ている。この中でステーショナリー事業は利益率の高い自社製品に注力し、またグループ生産拠点の再編成により、コストダウンを着実に進めてきた。この結果、連結売上高は357億2600万円(前年同期比101.4%)、営業利益32億5900万円(同112.7%)、経常利益33億500万円(同136.3%)、純利益25億100万円(同137.7%)を計上、通期では売上高720億、営業利益55億円、経常利益50億円、純利益30億円を見込む」と業績を発表した。
また、単体業績について「国内ステーショナリー事業は前年同期比102.7%、自社製品は同107.8%と伸長した。商品別ではフリクションシリーズが相変わらず好調で、アクロボール、コレト、グラファイトなど1000円以下の低価格品が同112.9%と健闘した。米州、欧州、アジア、豪州などの海外市場動向も好調で、海外事業は同126.1%。単体売上高の内外比率は海外56.6%、国内43.4%、売上高前年同期比114%、同営業利益448%だった」と説明し、「今回の展示会では、年末から新学期にかけての提案を行うが、今後も書くを支えるをキーワードにしてきたい」と語った。
続いて後藤常務がオータムコレクション開催概要と下期新製品について発表した。
主な展示内容は、高級筆記具では、「NAMIKI」に世界限定150本の「Golden Rose」、ユカリロワイヤルコレクションの束のねしと菊水。またカスタム一位の木、変わり塗り石目、キャップレスマットブラック、色彩雫、リッジ、エボルト、オートマック。
低価格筆記具では、グラファイト、20周年を迎えたドクターグリップに「ドクターグリップCL プレイボーダー」、フリクションシリーズでは3色ボールペンと24色展開になったフリクションカラーズ、アクロボール3極細、ハイテックCコレトシリーズでは「レフィル スターコレクション」、ダウンフォース、2+1(ツープラスワン)。
この他、革小物、紙製品、シリーズ文具、アートシリーズや名入れ提案や売場提案の販促コーナー、企業広告とテレビCMなども紹介した。
新たな企画としてラジオを使った販促を行う。学生に大人気のFMラジオ番組「スクール オブ ロック!」とタイアップした、今年で20周年を迎えるドクターグリップと発売1周年となるグラファイトの「書き疲れてる場合じゃない!」キャンペーンを2011年11月から2012年1月まで行う。
午前10時の開会前から会場を待つ招待客で混み始め、来場客は順路に沿って、パイロットの新製品や最新提案を見て、触れて、話して確認していた。
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2011年09月01日
パイロット、オータムフェア開催 不透明感の中でも業績伸長
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