コクヨS&T(森川卓也社長)は、8月30日東京大手町で記者発表を行い、コクヨを代表する商品であるキャンパスノートを全面的に一新した新シリーズを発表した。
コクヨのキャンパスノートは、1975年に登場以来、初代で無線とじ製本へのこだわり、1983年の2代目で表紙の役割へのこだわりと、わずか3つの部品で構成されているノートでの価値要素を見いだす点に開発力を投入させ、3代目(1991年)、4代目(2000年)と社会変化に対応しながら進化することで、市場価値を高めていった。
その証左にシリーズ累計販売冊数は24億冊。2010年の年間販売冊数は、「積み上げると富士山100個分に相当する1億冊以上」(コクヨS&T・井上恭史取締役)と、業界ナンバー1のブランドに成長し、直近の市場動向でも微増傾向だという。
井上取締役は「日本人の繊細な感性を大切にしながら、ノート作りにこだわっている。ノートの部品は表紙、中紙、背クロスのわずか3つしかないが、とじ方・材料品質・罫線・サイズ・デザイン・価格の6つの価値要素を元に努力を続けている」と、キャンパスノートの開発について語った。
5代目となる新シリーズ(A7変形サイズ・73円~セミB5サイズ10冊パック・1,575円)では、表紙デザインや中紙仕様、ロゴマークを一新し、全26アイテム148品番を10月中旬から順次発売する。
新キャンパスノートでは、従来価格はそのままに、ボールペンなどでも筆記しやすい表面加工を施した新開発の背クロスを採用。また、タイトルや名前が書きやすい表紙デザインを採用。一新された「Campas」ロゴは現行の縦配置から横に変更され、より万人・万能向けをイメージした。
また右端にも線を引きやすいよう上下の棚罫線に三角形の目印と、主要ユーザーである学生の使用頻度が多い短い定規でも線が引けるよう罫線内にも目印を追加した。また、横線を引くときに行数が数えやすいよう5行ごとの目印を拡大している。
中紙には、従来の原紙よりパルプ使用量を約7%抑えた新原紙を開発し、採用。新原紙は書き心地を考慮して再生紙は使わず、環境に配慮した「森林認証紙」(再生紙キャンパスノート除く)を使用。厚みや重さを抑制しながらも、裏写りやにじみにくさは従来品と同等の品質だ。
新シリーズにより、2016年度に国内販売冊数を現在の1割増の1億1000万冊まで引き上げる。そのため、学生以外のターゲット層にも訴求すべく各種プロモーションを予定する。
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2011年08月30日
5代目キャンパスノート登場 デザインも中身もロゴも一新!コクヨS&T
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