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2020年07月31日

ぺんてるとセーラー万年筆 「ロボット機器事業」で業務提携

 ぺんてる(小野裕之社長)は、7月31日、セーラー万年筆(比佐泰社長)とロボット機器事業に関する業務提携について基本合意を締結したと発表した。

 セーラー万年筆は、今年6月にプラス(今泉忠久社長)と資本業務を提携した。プラスはぺんてるの株主でもあり、今後が注目される。

 合意内容では、両社は、ロボット機器事業で、それぞれの技術・ノウハウならびに営業基盤等を活用し、業務を拡大・発展させるために、協力体制を構築し推進する。

 両社は、顧客の同意を得て、お互いの顧客に対して最適の機械設備、サービスを提供できる営業活動を実施する。

 顧客へのロボット機器の搬入・設置作業及びメンテナンスサービスについて協力作業を実施する。

 また、ロボット取出機標準品(セーラー“sigma”、ぺんてる“PUHA”)の販売においては相互に代理店契約を締結し営業活動を行う。


 筆記具メーカーのぺんてるとセーラー万年筆は、長い歴史の中で、ともに祖業である筆記具製造での機械設備にかかる製作の内製化を推進してきた共通点が背景にある。

 ぺんてるは、筆記具の製造装置内製化を通じて自動化機械・省力化設備に関わる多くの要素技術を蓄積・活用し、自動車や医療業界などに自動組立機械を外販してきた。

 ぺんてるの産業用ロボットは、インサート成形、充填、性能試験(画像検査を含む)、切断、洗浄などの技術に特長があり、今までに約2000システムの生産設備を開発・製造している。

 一方、セーラー社は、1969年より射出成形機用取出ロボットの製造販売を開始し50年以上の実績を有する産業用ロボットのメーカーという顔も持つ。

 セーラー社の産業用ロボットは、高剛性、耐久性に特長があり、主力の射出成形機用取出ロボットを筆頭に、古くはカセットテープ、CDなどの記録媒体の製造装置、近年では、食品容器のラベルインサートシステムや医療機器分野の自動組立装置などの実績がある。

 また、万年筆カートリッジの自動取出ロボットの開発から射出成型品自動取出しロボットRZシリーズが生まれ、12,000台以上を販売している。

 今回の協業・営業協力により更なる事業拡大が見込まれることから、両社の機械設備の販売領域での業務提携に向けた基本合意を締結した。

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