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2017年09月22日

ITを絡めた販促策を打ち出す エコール秋の大見本市、初の平日2日間

新登場の深掘り文具研究所では、機能系シャープペンシルの研究に勤しむ研究員から直に説明を聞くことができる

初日に行われたニチバン堀田社長の講演では「素材の87%は天然成分のエコ製品」など、来年70周年を迎えるセロテープのトレビアを紹介し満席

 広域で文具流通を行う、エコール流通グループ(ERG、一ノ瀬厳社長)の第105回秋の大見本市が、9月21日、22日の2日間、大田区平和島の東京流通センター(TRC)第1及び第2展示場で開催され、売上目標68億9000万円(103回比95.7%)をかかげた。

 同見本市は文具業界最大級の規模として、文具、オフィス用品、紙製品、事務機器、生活雑貨関係の143社(新規3社)が出展、ERGの各地グループ企業11社が参加。エコール事務機チェーン(EJC)、エコール・ステイショナーズ・チェーン(ESC)加盟店など、47都道府県のうち45都道府県から来場会社数1700社、店舗数2320店、延べ来場者数3710人を見込んだ。新規出展はサカエ、クローズピン、オリエンタルベリー。
 
 21日午前8時35分からの開会式には、EJC、ESCのエコールチェーン各代表と出展メーカー代表ら約150名が出席した。

 一ノ瀬社長は「TRCでの開催は今回で5回目となるが、土曜日23日は秋分の日のため、初めての平日2日間開催とした。5月の大阪OMMでの成功体験を基に、『新製品には黄色に赤文字のNEWのPOP』を大見本市としては初めてお願いしたが、統一していただき感謝申し上げる。来場目的の7割が新製品の発掘といわれているので、効率の良い会場巡りに繋がるものと思う」

「このように毎回新たな施策を打ち出しているが、今後エコールはITを絡めた販促策を打ち出していきたい。その第1弾が売場活性化のためのQRコード施策で、来場者にも各ブースで体験していただくことができる。大見本市終了後、エコール各社の営業担当がQRコードから商品説明動画に誘導するPOPやプライスカード・告知ポスターを文具売場に置く手伝いをする。現在、日本人の72%、20才代では94%がスマホを持っている中、アンケート集計途中だが、約6割が『売場にQRコードがあれば説明動画を見る』という結果が出ている。商品説明動画は便利さを伝え、ついで買いを増やす強力なアイテムとなり得る。メーカー各位には商品開発と同時に動画制作もお願いしたい。特に説明チラシにQRコードを入れていただくと助かる。この2日間、皆様の力添えをいただけるようお願いしたい」と挨拶。

 続いて、EJC内田勇二郎会長と、仕入先で構成するエコール賛助会を代表してゼブラ石川真一社長が祝辞を述べ、西見本市実行委員長(岡山エコール社長)の開会宣言とともに来賓代表ら7名によるテープカットでスタートした。

 メインテーマは「S.N.S.」。

 受付会場2階に設置されたイベント館は、「先取ります!ニーズに応えて 旬を揃えるイベント館」をテーマに、ERGの情報発信ブースと位置付けした。その目玉となるショートセミナーでは、ニチバン堀田社長、ぺんてる和田社長が登場し、21日午前10時から行われた堀田社長セミナーは満席で立ち見も出た。

 また、文具王高畑正幸氏による「この秋の最新オススメ文房具」のほか、ブラックボード販促の基本と描き方について、SNSを活用した売場の活性化など7本を用意。

 さらに深掘り文具研究所を新設し、機能系シャープペンシルを発売する3社から深掘りした説明が行われた。店舗提案コーナーでは、店舗用什器、POSレジなどで店舗作りを支援したほか、製品比較シリーズ第三弾、介護支援、ランサムウェア対策、オフィスソリューションの各コーナーも設けられ、全国から訪れた販売店で終始賑わった。

 午前11時30分からの記者会見には一ノ瀬社長、東京エコール政木社長、エスシー長谷川会長と西実行委員長らが出席、見本市の詳細が語られた。西委員長は「次回106回もSNSをテーマにする。QRコードによる動画紹介に加えて、今後はSNSを営業にも活用すべく、ビジネス向けのLINEアカウント『LINE@』を導入する。問屋としての販売店への営業フォローやユーザーへの情報提供など体制を整えていき、来年1月の見本市に繋げていきたい」と話した。

 ワークショップ講演会は、21日午後5時30分から、文具ソムリエール菅未里氏による、「文具店へようこそ!今、リアルな店舗ができること」に124人が参加した。土曜日が祝日のため、2日間とも平日開催。そのため、見本市前日に行っていた商業視察は販売店の負担を考えて今回は休止した。

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