世界最大のシュレッダーメーカー、フェローズ(米イリノイ州シカゴ)のジェームズ・フェローズ(James Fellowes)CEOとジョン・フェローズ(John E.Fellowes)社長が来日し、12月3日都内で、グローバルビジネスと世界戦略について記者会見した。
フェローズは、デジタル化の進行により、紙の需要が減っている中で、紙にベースにするモノをコア事業と位置づけ、一方で紙にまつわらないモノをエクスパンシブ(Expansive)事業と括り、市場の変化に対応する。今回の訪日は、3年後の創業100周年を控え、2014年4月から2017年3月までの全社的な3年計画を作成する一環としてのもので、日本市場を含め、BtoC領域まで踏み込む。
ジェームズ・フェローズCEOは、「業界を取り巻く環境は厳しく、各企業の減収減益がレポートされている中、この先3年計画が当社の成功への道のりとなる」と話し、「新製品開発、イノベーションにより、シュレッダー、ラミネータなどコア事業の製品を伸ばす。新カテゴリーである、AreaMax、Mobile Technology、Accessoriesのエクスパンシブ事業を伸ばす。毎年増益。長期的な視野のもと、投資をしながら短期の増収につなげる。3代目から4代目へのバトンタッチを図り、リーダーシップを取る」の5つが、3年計画のキーとなるとした。
また、「業界を取り巻く環境は、デジタリゼーション(デジタル化)により、紙の使用が減少。Eコマースの現出。また、3大オフィススーパーストアのうちのオフィスマックスとオフィス・デポの合併により、物流倉庫の統合、店頭の統合による製品流通の減少が、今後12カ月から15カ月続くとみている。オフィススーパー首位のステイプルズは、今後2年で3万SKUから10万SKUに品揃えを増やすと発表。流通は文具事務用品から日用雑貨品(飲料水、コーヒー)を含め、オフィスで使用するものを全て取り揃える方向へシフトする」と話した。
続いてジョン・フェローズ社長は、同社の戦略として次の4点を上げた。
「グローバルの命題」。品質、高機能、多機能、デザインの良い製品を提供する。自社工場として、世界5カ国に生産拠点を持つ強みを活かし、精度の高いマーケティングを続け、ファーストクラスのカスタマーサービスを心がける。
「コア製品のカテゴリーでリーダーとなる」。世界初の"Walk-a-Way" シュレッダー「オートマックス(AutoMax)」を、2014年前半に発売する。またウォームアップの時間が30秒のラミネータを2014年中に順次発売する。
「エクスパンシブ(Expansive)製品で新規販路に進出」。空気清浄機「AeraMax」に、2013年から2014年に製品を追加。消費者に空気清浄機の必要性を伝える。バンカーズボックスは書類保存以外の用途で提案し、家庭用としても訴求する。
最後に「将来へのコミットメント」として、取引先へは継続的なサポートとお互いに売上を伸ばすパートナーシップを組んでいく。社員には仕事と社内環境をさらに向上、さらには惜しみない投資と新製品の開発を続ける、と話した。
文具と事務機のポータルサイト・株式会社ニチマ:文具の業界はあなたのライフ&ワークスタイルを支えています。
ホーム > ニュース
ニュース
2013年12月05日
世界最大のシュレッダーメーカー、フェローズCEO 米業界の現況語る
[最近の記事一覧]
- 2025.11.07アスクル、ランサムウェア被害からの段階的復旧を公表 法人向け本格復旧は12月上旬予定
- 2025.11.06セレクト文具店「Ink Shop IMAI」が高山にオープン 11月7日~8日初の「飛騨高山 文具マルシェ」
- 2025.11.06大人のクレヨンで描く全ての人のための展覧会「100点のアートクレヨン画展」12月3日~7日日比谷OKUROJIで開催
- 2025.11.06IoT文具「大人のやる気ペン」が「日経トレンディ2025年ヒット商品ベスト30」にて23位に選出、文房具部門で大賞を受賞!
- 2025.11.06未来屋書店 与野店、11月21日(金)リニューアルオープン 新業態「ぶんぐまるHOME」を併設






