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2023年11月02日

トンボ鉛筆「モノグラフ」シリーズにハイクラス「モノグラフ ファイン」 9年間で累計販売2900万本! 学生層に絶大支持の人気シャープペンシルシリーズ

一本で書く・消すシャープペンシル「モノグラフ」に3つの“ファイン”(1.ペン先をシェイプアップ 2.消しゴムにロック機構 3.グリップにしっとり加工)

「モノグラフ」シリーズは9年間で累計販売2900万本! 学生層に絶大支持の人気シャープペンシルシリーズ

 トンボ鉛筆(小川晃弘社長)は、11月2日東京・豊島の本社で記者発表会を行い、10月31日から発売開始した、ノック式シャープペンシルに、くり出し消しゴムを備えた「モノグラフ」シリーズに新たな3つのファイン(洗練)を付加したハイクラスモデル「モノグラフ ファイン」(1210円)について詳細に説明した(商品特長は後述)。

 発表会には、亀井明憲取締役マーケティング本部長、企画したプロダクトプランニング部の平戸英彬氏、同堀井奈津美氏とデザインを担ったマーケティング本部デザイナーの國府田和樹課長が出席。

 最初に亀井明憲取締役マーケティング本部長が

「シャープペンシルの市場はここ2年ぐらい非常に堅調。今年8月累計までの統計でも、他の品目は軒並み前年割れをしている中で、唯一シャープペンシルだけが前年を上回っている。これを支えている要因というのは、我々も解析しきれていない中で売り上げだけを見れば、男子学生を中心とした高単価志向というのがこの1、2年顕著で、当社のZOOMに関してもその傾向が見られる。私たちの状況として、モノグラフシリーズは2014年に発売して9年目を迎え、これまでの累計販売で2900万本に到達しており、当社として異例の、発売以来毎年のように成長しているシリーズ。やはり学生需要が中心ということもあり、需要やトレンドの移り変わりが非常に激しい市場において成長を続けているアイテムというのは非常に珍しい。このような状況の中で、今回モノグラフのハイエンドモデルとして『モノグラフ ファイン』を発売させていただく」と挨拶した。

 続いてマーケティングについて、平戸氏は「コンセプトは、新機能付与により筆記修正精度を高めてさらに使いやすくなったハイクラスなモノグラフ。2014年の発売から約6倍にシェアを伸ばし、さらなるブランド強化のために、新しい価格レンジとして1000円台の製品開発を企画した。ターゲットは中高生の中でも男子学生ユーザーに向けて製品開発を行い、サブとしてその他男性ユーザーとした」と話した。

 背景にあるのはモノグラフシリーズが好調であり、さらに高単価シャープペンシル市場の伸長があること。高単価の市場伸長を機会として、今回の新製品により、製品の新価格帯への拡充とシリーズ全体の向上を目的とした。

 続いてPR担当の堀井氏は「狙う層から店頭でのキャッチアップを意識した店頭ディスプレイやプロモーションを展開する」と説明した。

 國府田氏はデザインについて

「機能としての書くと消す。モノグラフがずっと引き継いでいる、書く部分と消す部分の高品質という点を象徴するよう、デザイン面でもその上位モデルになるように努めた。シリーズ全てに対していえることとして、これまでモノグラフはストレート基調のシンプルな造形を踏襲してきていることから、今回のこのハイクラスモデルについても同じように踏襲。また書くと消すということで、先端部分と後端部分にデザインのポイントを持ってきている。そこを繋ぐ軸部分というのは、本当に極めてシンプルなストレートの形。ファインライトシステムと呼ばれる先端形状がもたらす視認の広視界というところで、もちろん造形としての美しさにもこだわりながらも、やはり一番は、この機能からくる美しさが特長」と話した。


●【3つのファインを付加したハイクラスモデル】

 トンボ鉛筆は、ノック式シャープペンシルに、くり出し消しゴムを備えた「モノグラフ」シリーズに新たな3つのファイン(洗練)を付加したハイクラスモデル「モノグラフ ファイン」(1210円)を10月31日から全国の文具販売店、文具売場で順次発売する。

 ボディー色はシルバー、ブラックの2種。芯径は0.5㎜/0.3㎜の2種。

 「モノグラフ」は、2014年に発売した一本で“書く・消す”を満たすシャープペンシルとして、学生層を中心に広く愛用いただき定番品に定着している。

 新発売する「モノグラフ ファイン」は、ペン先をさらにシェイプアップして筆運びを緻密に、ノック式ながら消すときはロックされる消しゴムユニットを新たに採用、メタルグリップに革製品のような肌触りの特殊塗料を施すなど価値を高めた。

 ペン先周りをさらに明るく緻密にしたテーパー加工ペン先は4段のテーパー加工を加えてペン先周りを明るく、筆運びをさらに緻密にした。

 加工は、①直径(以下 φ)10㎜の胴軸(ボディー)をφ8.8㎜に削り、②これを φ4.8㎜になだらかな富士型(逆アール)加工で削り、③さらに φ3.4㎜に削り、④また富士型に φ1.6㎜に削っている。ペンが紙面を遮ることを極力低減して紙上の見通しをよくしている。

 この精密な加工はペン先からグリップまでの約50㎜の先軸にメタル軸を採用し、機械加工によって上記のテーパー加工を施すことで実現した。

 一般のシャープペンシルは口金と呼ぶ部品を後付けするが、新製品ではこれを一体化して理想的な形状を追求。またペン先のガタつきやブレも解消。さらにメタルの自重が低重心となって安定した筆記感を得ている。

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