トンボ鉛筆(小川晃弘社長)は、筆記具ブランド「ZOOM(ズーム)」の全面的なリブランディングを行い、第一弾アイテムとして3種7品目を2月17日から順次発売した。発売に先立ち、2月10日午後2時から銀座・伊東屋10階の「ハンドシェイク ラウンジ」で「ZOOM」リブランディング及び新製品発表会を開催した。
亀井明憲取締役マーケティング本部長は、「ズームは今年で生誕から38年目を迎え、ここで根本的なリブランディングを行う」と話し、ZOOMの歴史について説明した。
「『ZOOM』ブランドは創造筆記のための筆記遊具をコンセプトに1986年に誕生した。当初は形状で遊ぶということで筆記遊具を打ち出し、デザインペンとして国際的に高い評価を得ており、これまで16件のデザインアワードを受賞している。その後、2003年にトンボデザインコレクション、12年にZOOMライトシリーズ、17年にZOOM韻シリーズと方向性を模索する中で、ZOOMブランドのアイデンティティーや提供価値がどんどんと希釈化されたことから、検討を重ね、20年にリブランディングすることを決め、3年間をかけて今回の発表に至った」。
そして亀井本部長は今回の新シリーズについて、「新しいZOOMでは『1本の、美学』というキャッチコピーでコミュニケーションを図っていく」と発表した。
その意味について「日本人が培ってきた凛然さのなかに、自由に遊びを採り入れる美意識。地に足をつけながらも、最先端を追い求める姿勢。自立した大人の知性と個性を際立たせると」とし、「『日本発のコンテンポラリーデザインペン』を目指す」と提供価値の方向性を定めた。
その後、「ZOOM C1」、「ZOOM L1」、「ZOOM L2」の新製品3種についての説明が行われ、ジュラルミンや高透明素材DURABIO™などの最先端素材や、浮遊して見えるノック部分や光の加減で見た目が変わるなどの「遊び心」を残しながらも知的好奇心をくすぐる、造形としての日本の美しさを製品に込めた(後述)。
なお、ブランドイメージ統一のため、今後はトンボブランドから切り離して展開する。また、既存のZOOM製品は「ZOOMクラシック」に呼称を変更する。
なお、ZOOMリブランディグを記念して、ペンで描くことの本質的な価値に焦点をあてる企画展、「With a Pen 1本のペン、1本の線。そして世界は創られる。」を3月4日(土)~3月12日(日)、東京ミッドタウンの「21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3」で開催する。
新しくなった「ZOOM」に興味を抱いた人との接点となるZOOMブランドサイトにも注目だ。大手企業のサイトを企画・制作するmountが手掛け、「ZOOM」の世界観を最新技術によりあますことなく伝えている。
ブランドサイトから店頭に誘導し、専用のディスプレイではZOOMのミニマガジンや文具では珍しいQRカードも用意した。今後、インスタグラムでの広告や店頭実演も予定する。
【ZOOMの詳細】
「ZOOM」ブランドサイト:https://www.zoom-japan.com/
【ZOOM C1】(油性ボールペン/シャープペンシル)税込7,700円
本体色:フルブラック/サンドシルバー/グラファイトブルー
ノック部が浮遊して見えるデザインと頑強なジュラルミンのボディが特徴的な油性ボールペンとシャープペンシル。
【ZOOM L1】(水性ゲルボールペン)税込4,400円
本体色:フルブラック/シルバー/グラファイトブルー/マットグレー/マットブラウン/マットブルー
ボディに高透明素材DURABIO™を採用し、光の加減により透明と不透明を往復する幻惑的な見た目を持つ水性ボールペン。
【ZOOM L2】(油性ボールペン/シャープペンシル)税込3,520円
本体色:マットフルブラック/マットホワイト/マットシルバー/マットラベンダー/マットグレー/マットブルー
逆円錐のエレガントなボディにしっとりとした触感の油性ボールペンとシャープペンシル。
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2023年02月27日
「ZOOM」ブランド再構築 筆記具3種を発売 造形としての日本の美しさに最先端の技術込める
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