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2022年09月30日

コクヨ、ぺんてる株をプラスに売却 3社で協議 業務提携を発表 

 コクヨ(黒田英邦社長)は9月30日の取締役会で、保有するぺんてる(高橋智和社長)の全株式をプラス(今泉忠久社長)に譲渡することと、海外市場でぺんてるとの業務提携を結ぶことを決議したと発表した。プラスとぺんてるからも同日発表された。

 コクヨは2019年にぺんてる株式を取得し、最終的に発行済み株式総数の45.6%(4,106,649株)を持つ大株主となった。

 その後、コクヨはぺんてるの企業価値向上のための施策として海外事業強化を目的とした業務提携等の働きかけを進めていたが、子会社を通じて同様にぺんてる株式を保有する大株主のプラスは、ぺんてると協業推進プロジェクトを発足するなど多様なシナジーの創出を目指し関係を構築していた。

 こうした状況で、コクヨはプラスとの間でぺんてるの企業価値向上に向けての検討を重ねた結果、ぺんてるの資本関係を解消する一方で、両社の共通テーマである海外文具市場における更なる成長に関してコクヨとぺんてるが協力関係を構築することは有益と判断し、ぺんてるを含む3社間での協議を経て発表された。

 ぺんてるからも30日、コクヨとの海外文具市場における両社の事業拡大を目的とした業務提携が発表された。またプラスと出資関係に基づく広範な業務提携を行い、相互の人材交流等を進めることで、国内外において新たな付加価値の高い製品の開発・製造・販売における協力関係を構築するとした。

 同時に「本株式譲渡後もぺんてるの事業運営の自律性は尊重される」と独立性を維持する。社名・意匠・商標・製品名等についても変更ないことを発表した。

 プラスは同日のリリースで、今回の株式取得により、グループのぺんてる株式保有比率は76.32%となり、ぺんてるを連結子会社とし、取得した株式は長期保有する意向を示した。

 ぺんてるの業績(22年3月期)は連結売上高368億4400万円、同営業利益9億8500万円、当期純利益1700万円。

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