コクヨ(黒田英邦社長)は、勉強アプリ「Carry Campus」のユーザーと「Campus勉強カフェ」の参加者(合計387人)を対象に、今年7月から8月にインターネットで「中高生の学習方法と探究に関する調査」を実施し結果を公表した。
調査では、学習指導要領の改訂により2022年度から高等学校で「総合的な探究の時間」が高校で必修化されたことを受けて、「探究学習」の必要性について聞いたところ、「(必要だと)思う(とてもそう思う+ややそう思う計)と回答した中高生は約7割だった。
その一方で、「(必要だと)思わない(あまりそう思わない+まったくそう思わない計)と回答した割合は約2割、「わからない」の回答割合も14.5%となっていることから、中高生の一定層では「探究学習」の必要性が十分に理解されていない可能性がうかがえた。
また、個人的な取り組みとして「探究学習」を行っているか尋ねたところ、2割以上の中高生が個人的に「探究学習」を行っていることがわかった。
勉強方法の情報収集経路を尋ねたところ、最も多かったのが「YouTube」(57.4%)で、「学校の先生」(56.1%)をやや上回る結果となった。
そして、3番目には「Instagram」(46.0%)が入り、上位3項目中2項目にSNSプラットフォームがランクイン。スマートフォンを使いこなし、コミュニケーションツールとしてSNSに親しんできたデジタルネイティブを象徴する結果となった。
学校や塾の授業以外で、勉強をする際に利用しているデジタル学習サービス・ツール(※)の使用頻度を聞いたところ、半数以上が日常的な学習で「デジタル学習ツール」を取り入れていることがわかった。
なかでも「ほぼ毎日」と回答した人は、3割以上と最も多く、「デジタル学習ツール」が中高生に広く普及していることがわかる結果となった。
また、デジタル学習ツールを勉強に取り入れている中高生の7割以上が「使いこなせている(十分に使いこなせている+やや使いこなせている)と回答し、「まったく使いこなせていない」と回答した中高生は1%以下と、デジタルネイティブらしく、学習でもデジタルツールを使いこなせている様子がうかがえる。
※オンライン授業・学習に関連するWEBサービスやアプリ・専用タブレット教材などのサービスやツール。
さらに「デジタル学習」のメリットを尋ねたところ、上位項目は「自分の好きな場所で勉強ができる」(64.0%)、「移動が不要」(55.2%)、「自分にあった内容(苦手な問題だけ出題される等)の勉強ができる」(50.6%)、「時間の活用ができる」(46.6%)。
この結果から、中高生は「デジタル学習」のメリットを理解したうえで、自身の学習に取り入れることに前向きであることが読み取れ、生活環境や周囲のペースに左右されない、自分らしい学びの実践へと役立てていると考えられる。
コクヨでは自分らしい生き方の実現のために拡大する新しい学習ニーズをサポートする事業領域を「探求学習領域」と定義し、事業創出に取り組んでいる。
7月30日~31日には、自ら新しい学びに向かう中高生を支援する体験型イベント「Campus勉強カフェ」を開催。当日は115人の中高生が勉強法に関するワークショップや探求学習授業、コクヨの最新アプリなどを体験した。参加した学生からは「自分自身の学習の仕方を見直すきっかけになった」「学習方法の視野が広がった」といった声が聞かれた。
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2022年09月05日
新科目「探究」、 中高生の約7割必要性を理解 勉強方法の情報収集は「YouTube」最多 コクヨ調査
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