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2017年05月25日

大きな会社が小さなお店をやる意味 コクヨのTOTが千駄ヶ谷に誕生!

外観や店内に、コクヨの文字はない

原宿駅竹下口から徒歩3分なのに、竹下通りの喧噪がうそのような落ち着いた環境

 コクヨ(黒田英邦社長)は、5月26日(金)、東京・千駄ヶ谷に、同社が企画・運営、建築企画・店舗デザインを手掛けたライフスタイルショップ&カフェ「THINK OF THINGS(シンク オブ シングス、TOT)」をオープンするのを前に、24日、プレス向けに披露した。以前の直営店とは何が違うのか。

 コクヨがリアルの直営店舗を立ち上げるのは初めてではない。過去をひもとけば、東京や大阪にアンテナショップ的な文具店を持っていた。

 鈴木貴志 THINK OF THINGSプロジェクトリーダーは「当社にとって、久々の直営店となる」と前置きして、新店舗の位置づけを説明した。

「コクヨは、2015年10月にステーショナリー、ファニチャーの各事業会社をコクヨ本体に統合して1つになった。その後、内部改革は進んでいたが、今回、文具と家具と管理の3つが協力して、初めて一般のお客さまをお迎えする。大きなコクヨが小さなお店をやる。当然のことに思われるかもしれないが、オープンに至るまでは、さまざまな苦難があり、チャレンジだった。わたしたちにとっては、新しいコクヨを作っていくための大きな一歩」(鈴木氏)。

 ショップディレクション、ネーミング、アイテムセレクト、PRサポートの各パートナーと協力しながら、家具や室内空間はファニチャー、モノはステーショナリーの各メンバーが構築した。
 
 テーマは「ワークとライフの境界を超える」。暮らしと仕事(学び)を割り切って考えるのではなく、同じベクトルで見渡すことで、より自分らしさを認識したり、自分の可能性を見出すことにつなげる。

 生活と仕事の双方に刺激や発見をもたらす道具という観点で、オリジナル商品とセレクト商品を展開する。

 例えば、ファニチャーの鉄とステーショナリーの紙が融合した、収納用品などは、今後エンドユーザーのインプレッションを加味しながら、新製品開発につながるかもしれない。

 またコクヨ112年の歴史で培われた、業務用のステーショナリーも店内に置かれている。同社製のグレーのスチール棚に置かれた、ステープラー、スクラップブック、回転印、ハトメ、各種帳簿などは、若い消費者には新鮮に映ると共に、リビングなど暮らしのシーンで新しい使われ方を想起させるのではないか。

 ショップ内では、ノートや測量野帳などへの名入れサービス(有料)も実施する予定。

 また、施設内にはレンタルも可能な多目的スペース「STUDIO」(2階)、コクヨオフィス(3階)を併設し、さまざまなかたちでお客さまや地域の皆さんと交流を持ちながら、顧客接点の場を活用したスピード感のある商品・サービス開発も実践していく。

 コクヨは、創業以来、文房具とオフィスファニチャーを中心に、人々の「働く」「学ぶ」フィールドをサポート。最近では、ユーザーのニーズは多様化し、生活と仕事の境界線が曖昧さを増す中、「働く」「学ぶ」に留まらず「暮らす」という視点を加え、ワークスタイルとライフスタイルの双方に資する価値提供を推進している。

 さまざまな要素を持つ新しい拠点。思考停止に陥りがちな情報の波に翻弄される時代において、「じっくりと考える。」ことの大切さを教えてくれる場としても、期待される。

 千駄ヶ谷地区は、原宿や表参道の近隣でありながら落ち着いた雰囲気を保ち、流行とは一線を画した個性的なショップやクリエイターのオフィスも多く、新しい価値を求める人が集まる場所で、道具を手に取りながら“モノ/コトについて考えられる場所”を目指す。



【THINK OF THINGS(シンク オブ シングス)】

所在地:東京都渋谷区千駄ヶ谷3丁目62番1号(JR原宿駅竹下口より徒歩3分)
業態:ライフスタイルショップ、カフェ、レンタルスペース(スタジオ)
店舗面積:1階約55坪(カフェを含む)2階約28坪(スタジオ)
営業時間:10:00~20:00(定休日:毎月第3水曜日)
WEBサイト:www.think-of-things.com

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