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2015年08月28日

【ワサモン記者が行く!~開発のゲンバ~】 女子が注目!イケメン付箋

言いにくいことをイケメンが代弁してくれるので、コミュニケーションが円滑になる

税抜380円、30枚入り

■注目の商品の開発秘話を聞くコーナー「ワサモン記者が行く!」

 今回は、イケメンと吹き出しが描かれたイケメン付箋(ふせん)。開発したのは日本ホールマーク。働く女性を応援するイケメン8人誕生の秘密を探る。


 オフィスで自席に戻ると資料に付箋が。恐る恐る手に取ると「修正お願いします」。忙しい時に見る付箋に書かれた無機質な文字は、少ししんどいと感じる時も。でも同じメッセージでも好みのイケメンに言われたら…。ついつい顔が緩んでしまうのは女の悲しい性。そんな女心を刺激する付箋が登場した。

 イケメン付箋には、教師、フリーター、サッカー青年、建築作業員、バンドマン、医者、バーテンダー、ホストの8人のイケメンが描かれている。

 開発したのは、マーケティング部プロダクトプランニングチームの岩沢延江さんと同部クリエイティブチーム奥田直子さんの2人。

 今や付箋は働く女性の必需品で、ファッションアイテムの一つになった。動物や可愛い柄の付箋が次々と発売される中、なぜイケメンなのか。

 岩沢さんは「働く女性が楽しく使える付箋を開発するため、アイデアを練っていたところ、ふとイケメンを思いついたんです」。奥田さんは「イケメンは幼稚園児からおばあちゃんに至るまでみな大好き。女子トークでは好みのタイプの話は絶対に盛り上がるので、これはイケると思いました」と話す。

 8人には年齢や職業、性格まで細かく設定した。まず商品のターゲットは20~30代の女性を想定し、イケメンの年齢設定は20代~40歳未満に。

 そして職業や性格は「例えば付箋に書く内容が指示だったら少し厳しい印象の教師。励ましなら癒し系の医者など、書く内容に合わせて決めた」と岩沢さん。甘えん坊のフリーターはお願い事を頼む時、さわやかなサッカー青年は元気を出してほしい時、情熱的な建築作業員は熱くメッセージを伝えたい時、伏し目がちなバンドマンは照れくさいけれど感謝の気持ちを伝えたい時、聞き上手なバーテンダーは優しく声をかけたい時、ほめ上手なホストはほめて伸ばしたい相手に…といった具合だ。そして奥田さんが設定に合うキャラを描いていったという。

 アニメや漫画など2次元のイケメンキャラを素材にした文具や雑貨は愛好家の間で人気を集めている。女性社員の多い同社でもイケメン付箋の企画はすんなりと受け入れられ、「男性社員にもイケメンキャラは女性に人気というトレンドは理解してもらえていたので、実現することができた」と2人。

 6月に東京、大阪の展示会で発表したところ、女性バイヤーを中心に注目を集めた。あまりの反響に、初日の展示会途中から人気投票を実施したほど。岩沢さんは「みなさんノリノリで投票してくれました」と手応えを感じた様子。展示会では教師が一番人気で、バーテンダー、建設作業員にも票が集まった。

 奥田さんは「誰を選ぶか悩みますが、友達と交換したりして楽しんでもらいたい」。岩沢さんは「オフィスコミュニケーションを円滑にするアイテムにしていただけたらうれしい」と語った。

 あなたは誰が好みですか。ワサモン記者は一ヵ月以上悩んで、バンドマンに決めました。

注:ワサモンとは記者の出身地熊本の方言で新しいもの好きの意味


(月刊「BUNGU TO JIMUKI」2015年9月号に掲載した記事を、文マガ用に加筆した。ワサモン記者のコーナーは本誌で不定期連載中)

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