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2011年07月01日

リコー、HOYA「PENTAX」イメージング・システム事業を買収

会見後に握手を交わす、リコー近藤史朗社長(左)とHOYA鈴木洋CEO(右)(7月1日有楽町 ザ・ペニンシュラ東京)

PENTAXイメージング・システム事業の買収目的について語るリコー近藤社長)(7月1日有楽町 ザ・ペニンシュラ東京)

 リコー(近藤史朗社長)と、HOYA(鈴木洋CEO)は、7月1日夕、都内のホテルで緊急共同会見を行い、リコーによるHOYAのPENTAXイメージング・システム事業の買収について、同日合意に至り、契約を締結したと発表した。

 今後は、HOYAが新設する子会社にPENTAXイメージング・システム事業を吸収分割および事業譲渡により承継させ、今年10月にリコーがその新設会社の発行済株式100%を取得する方法で買収する。

 経営権移転後も、リコーは完全子会社としての事業運営を行う予定。

 同事業買収により、リコーはデジタルカメラ等製品の一部で、またHOYAは内視鏡等で、ともにPENTAXブランドを使用することになる。買収を機に、両社は互いにPENTAXブランドの価値を高めることについて協力を進めていく。


 リコーの買収目的は、コンシューマ事業の確立。

 同社は、光学技術やネットワーク技術の強みなどを活かしたコンシューマ事業の強化が必要であると考え、常に成長機会を探索していた。

 近藤社長は「リコーはBtoBが中心だが、個人のワークスタイルも変わっていく中で、将来的にはオフィスとホームの垣根が取り払われ、さまざまな商品サービスが大きく変化していくと考えている。リコーとペンタックスを足してシナジーを求めるのではなく、リコーらしい、ペンタックスらしい製品を手がけ、顧客価値の高い製品を提供していきたい」と今回の買収について語った。

 HOYAは、2008年3月31日付でペンタックスを吸収合併した。今回の譲渡により、経営資源の選択・集中に取り組む。

 また、PENTAXイメージング・システム事業以外のデジタルカメラモジュール、DVD用ピックアップレンズ、内視鏡、人工骨、音声合成ソフトウェアの各事業は、HOYAが引き続き展開する。

 ペンタックスの前身である旭光学工業は、1952年に日本で初めて一眼レフカメラを開発するなど、カメラ市場をリードしてきた歴史を持ち、2008年4月からはHOYA傘下の事業部として、活動を続けていた。

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