扶桑社が実施する「文房具屋さん大賞2024」の結果が2月13日発表され、ぺんてる「マットホップ」が大賞に選ばれた。

　同賞は、全国の有名文房具店13社から、“文房具のプロ”である売り場の店員さんを審査員として迎え、ここ１年で新発売された商品の中から「自腹でも買いたい！」という文房具を厳正に審査。その“現場の声”をもとに、最高の逸品を表彰した。今年も最新アイテム728点を紹介している。

　2013年から始まった「文房具屋さん大賞2024」は12年目に突入した。新たな個を重んじる風潮やテレワークの推進など、世の中の流れを反映して文房具は進化を続け、そんな最新のトレンドがよくわかると、多くの文房具ファンに支持されている。



【大賞】ぺんてる「マットホップ」

　その名の通り、こっくりと、そしてこってりとしたインクが出てくる「マットホップ」。

　かつて一世を風靡したハイブリッドミルキーの「上に重ねて描けるペン」が、ついにバキバキの原色になって登場、あっという間に売り場での評価を獲得した。今までの顔料系ボールペンと違い、塗りつぶしのレベルも段違いなため、「新しい画材」としての新しい表現分野が生まれてくる期待から見事、「大賞」を受賞！ 商品開発を主導したぺんてる担当者への開発秘話インタビューも必見。

価格：220円／1,540円(7色セット)／3,080円(14色セット)

【デザイン賞】三菱鉛筆「ユニボール ワン P」

　機能性とコロンとしたかわいらしいフォルムを兼ね備えた、SNSでもアイドル的人気のあるペン。複数の軸色を買って、上軸と下軸を組み替えてバイカラーにし、オリジナリティを楽しむユーザーも多い。組み合わせやすいトーンにまとめつつペン先には金属製のスタビライザー、そして同じく金属製で革命的にスマートな形状のクリップも搭載し、機能面もキープしている点から「デザイン賞」を獲得。

価格：550円

【機能賞】コクヨ「キャンパス フラットが気持ちいいノート」

　学習用ノートの大看板、キャンパスが「フラット」を出したということで、ノートの世界は完全にフラット（＝180度水平に開く）という評価軸が加わることになりそう。今まで左右のページに分かれていたノートに「全面」という概念をもたらし、まさにキャンパスを拡張したと言える革命的ノート。

価格：231円

【アイデア賞】サンスター文具「ウカンムリクリップ」

　ポイントはウ冠の形状にあり、両端をピンポイントで押さえるため扱いが楽で、また可視部分も多く、半端ない使いやすさ。「映え」の観点からも、このポップなルックスは非常にアガる。機能も映えも完璧。クリップのニューフェイスに賞賛の嵐。

価格：660円

　上記以外にも「書く・消す」「収納」「伝える・残す」「つける・留める・切る」の部⾨賞、さらに審査員特別賞を本書で掲載している。

(G)