文具業界の注目のイベントである「文紙MESSE2023」(主催・文紙MESSE協議会 一般社団法人大阪文具工業連盟・大阪紙製品工業会・中部文具工業協同組合)が、8月8日~9日、大阪・中央区のマイドームおおさかとWeb会場のハイブリッドで開催され、来場者数の増加や各賞の授与など、多くの成功を収めた。文具業界関係者や文具ファンにとっては見逃せない2日間だった。
8日午前10時から1階ステージで行われた開会式で黒田章裕代表幹事(大阪紙製品工業会会長)は「二日間、お客様との接点を通じて高評価をいただけるように努力していきたい」と挨拶し、主催者や来賓によるテープカットの後、大阪市立三国中学校吹奏楽部による演奏で開会した。
会場では「日本文紙MESSE大賞」や特別企画イベント「ぶんぐの匠」、わくわくワークショップ、ショッピングゾーン、スタンプラリー、特別講演会、大阪市立図書館や大阪市消防局とのコラボなどイベントが目白押しで、大勢の来場者が来場した。
2階では特別企画イベント「ぶんぐの匠」のステージと客席を設け、二日間でメーカー17社による商品情報や企業紹介などが行われたほか、文房具ソムリエの石津大氏と文具営業専門家の寺西廣記氏などが登壇した。
文紙MESSE協議会は18日集計データの速報を発表した。合計6445人の来場者が訪れ、業界関係者が1823人(構成比率28.3%)、一般来場者が4622人(構成比率71.3%)を占めた。前回(文紙MESSE2022)来場者数と比較して14.1%増加した。
大阪市内は、台風6号の影響による曇りの天気で前週よりも過ごしやすく来場につながった。また8日夕に複数のテレビ番組で紹介されたことによる集客効果もあった。
出展者数は66社で、前回の71社から減少した。このうち64社は会場で展示し、2社はWEB上でのみ出展した。
またWeb上で開催した「WEB文紙MESSE」の閲覧数は8月10日現在で178,449の閲覧数を記録し、前回の182,864に近い数字を示した。公式Twitterのインプレッション数は8月10日現在で164,724で、前年の202,557に迫る勢いだ。WEB文紙MESSEは8月31日まで開催し、その後、9月頃に集計結果が発表される。
「第六回ステーショナリー川柳コンテスト」には、2134句の応募があり、8月23日に最終審査が行われた。優秀賞4名と特選4名に賞状と副賞が送られ、入選(佳作)200句以上が公式HPに掲載される。発表は8月下旬に文紙MESSE公式サイトで行われる予定だ。
2日目の9日午後4時から、実際に商品を使われるエンドユーザーや、業界関係者、文具有識者など、文具に関係する全ての方々が投票し、エントリーされた5部門より優れた製品を選出する「日本文紙MESSE大賞2023」の結果発表と表彰式が場内で行われ、ベロスの「バードルーラー」シリーズがグランプリ(大阪府知事賞)を受賞した。投票数は4310票だった。
次回「文紙MESSE2024」は来年8月6日(火)~7日(水)にマイドームおおさかで開催される予定だ。
グランプリ(大阪府知事賞): ベロス「バード ルーラー」
【機能性部門】
最優秀賞(大阪府ものづくり振興協会会長賞):ヒカリ「LUCE RING」
優秀賞(文紙MESSE協議会賞):ソニック「ポジットペンシル」
優秀賞(文紙MESSE協議会賞):クツワ「モジサシ定規」
【デザイン性部門】
最優秀賞(大阪デザインセンター理事長賞): LIHIT LAB.「にゃんシーン ボックスペンポーチ」
優秀賞(文紙MESSE協議会賞):寺西化学工業「ギターガラスペンオーロラキャップ付」
優秀賞(文紙MESSE協議会賞):クツワ「リララ ペンケース」
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2023年08月18日
文具業界の一大イベント「文紙MESSE2023」成功裡に終了 14.1%増の6445人が来場
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