三菱鉛筆(数原滋彦社長)は、東京大学 大学院薬学系研究科の池谷裕二教授とストーリア(東京・中央区)との共同研究として、筆記具の役割である“書く・描く”ことに加えて、新たな提供価値を創出するための試みの一つとして、筆記具の動きと脳波を記録し、筆記具の動きから脳波を予測するという実証実験を実施した。
その実証実験の結果、筆記具の加速度データから集中力を予測できることが判明した。さらに、本論文は、2023年度人工知能学会全国大会に採択された。同社はこの実験から「今後多様な社会的課題解決の可能性をも探ることができる」とのコメントを発表した。
【実験を踏まえたコメント全文】
三菱鉛筆株式会社 研究開発センター品川
今回の実証実験の結果は、これまで“書く・描く”という筆記具が提供してきた価値に加えて、一人ひとりによって異なる集中状態を把握し、より効率的かつ的確な学習や作業を実現するという新たな価値提供につながる一歩と捉えております。集中力の予測という新たな技術を通じて、お使いいただくお客様に寄り添い、一人ひとりのユニークさを引き出すことによって、当社の企業理念である「違いが、美しい。」を実現していきたいと考えております。
さらに、昨今のデジタル技術の飛躍的な進歩の中でも、依然として、集中力を予測するためには、脳波計といったデバイスを身体に装着しなければならない煩雑性から、これをビッグデータとして活用するには幾つかの障壁があります。日常的な筆記の動きによって、集中力を予測することができるようになれば、より簡便により多くのデータを収集することにつながり、これらのデータを用いて、より質の高い教育の実現をはじめとする多様な社会的課題解決の可能性をも探ることができると考えております。
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2023年06月23日
三菱鉛筆など共同研究 筆記具の加速度センシングとディープラーニングによって集中力の予測が可能に
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