創業110周年の老舗オフィス商社のオカモトヤ(東京・港区、鈴木美樹子社長)は 女性の活躍を推進する「フェムアクション」を社会に増やす新規事業の発表会を8月2日都内で開催し同日からスタートした。
新規事業を推進するのは、今年7月に代表取締役社長に就任した鈴木美樹子氏。男性が多いオフィス関連業界に新風を巻き起こす旗振り役だ。
鈴木氏は社長就任について「後継者が不足し事業承継が困難なところが少なくない中、大変恵まれた環境で社長を譲り受けることができることは大変感謝している。今後も多難があるとは思うが時代の変化を俊敏にとらえて、信頼の礎である歴史を重んじて、自社らしく社会に貢献できる企業活動を行っていきたい」と発表会であいさつした。
フェムアクションとは、 女性活躍推進やフェムテック(※)など、女性のQOL向上につながる取り組みの総称。SDGsの目標の一つ「ジェンダー平等を実現しよう」項目との親和性も高く、最近社会の関心も高まっている。
日本は労働力人口が減っている。そのため企業などでは女性の活躍するステージが増加する一方で、性差によるさまざまな課題も顕著になってきており、この壁を一つ一つ乗り越えていくための丁寧な取り組みが求められている。
オカモトヤは、企業の働く場の環境整備や文具・事務用品の納入などを通じ法人顧客3300社との取引がある。今回、その長年のビジネスで得たノウハウを根底に、社会全体のフェムアクション増やすための新規事業「Fellne(フェルネ)」を立ち上げた。「kenma」(東京・新宿)と共同で企画した。
鈴木新社長は「働くひとのミカタとして様々な企業の働き⽅をサポートしてきたオカモトヤでは、男⼥隔てなく働けるような社会に変えていく旗振り役になれたらと思い、Fellneを⽴ち上げた」と新規事業への想いを話した。
今回発表された「フェルネ」事業は、1)フェムテック関連商品の仕入れ・販売、2)フェムアクション製品・サービス・空間の自社企画、3)フェムアクションの導入サポートで構成する。
注目を集めたのは、2)の企画で発表された「オールジェンダートイレ」と「災害用レディースキット」だ。
「オールジェンダートイレ」は、性別に関係なく使用できる全く新しい形のトイレ。
今回注力したのは「気まずさの解消」。性別関係なく次に使用する人と顔を合わせた際に、気まずさを感じることがないよう、入口と出口を分けた一方通行型のトイレ。
もう一つの「災害用レディースキット」は、避難所で支給される女性向け衛生用品も数が限られ、手に入れられない女性も多い事態を解消する災害用品。既存品とはかなり異なる組み合わせだが、使う女性の視点に立てば納得するものばかり。8月4日から発売した。
「災害用レディースキット - 3days BOX」は、3日間のオフィス待機を可能にする女性向け防災備蓄キット。生理用品をはじめ、リフレッシュシートや夜用ショーツなど、12種類の衛生用品が入っている。
「災害用レディースキット - ミニマムキット」は、働く女性のお守り替わりとして活用できるよう、常に携帯可能なコンパクトサイズの災害用レディースキット。災害時には勿論、急な出張や泊まりの際にも使用できるようホイッスルや絆創膏を始め、8種類の衛生用品が入っている。
また、業界のトップランナーであるTHIRD CLINIC GINZA院長の三輪綾子さんや株式会社TRULY CEOの二宮未摩子さん、一般社団法人日本フェムテック協会理事、女性医療ジャーナリストの増田美加さんらが登場し「日本をもっと豊かにする、女性活躍推進のすすめ」をテーマに トークショーも実施された。
※女性が抱える健康の課題をテクノロジーで解決できる製品やサービス
新規事業「Fellne」 https://fellne.net
オカモトヤ コーポレートサイト https://www.okamotoya.com/
文具と事務機のポータルサイト・株式会社ニチマ:文具の業界はあなたのライフ&ワークスタイルを支えています。
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2022年08月05日
老舗のオカモトヤ新社長が取り組む「フェムアクション」とは! 都内で新規事業を発表
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