ケルンメッセと、一般社団法人日本オフィス家具協会（JOIFA、黒田章裕会長）による、ドイツ発のアジアで初めての開催となるワークプレイストレードショー「オルガテック東京2022」が4月26日東京ビッグサイト 南展示棟1・2号館で開幕した。28日（木）まで。

　コクヨ、オカムラ、イトーキ、内田洋行、プラス、カリモク家具、ライオン事務器、ノルジャパン、ウィルクハーン・ジャパン、USM、UniFor Japan、Kvadrat、Arper、カッシーナ・イクスシー、ハーフェレジャパンといった国内外の業界トップブランドが集結したほか、フェローズジャパンや馬印など、文具業界でおなじみの企業など約80ブランドが出展した。
会期中2万人の来場を見込む。

　テーマは「The Rise of Hybrid Work」。

　新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、大都市圏を中心に、オフィスに出社しないで仕事に従事するリモートワークが普及し、働く場所であるセンターオフィスのあり方が再定義されるなど、オフィス家具業界も大きく変容を遂げている最中だ。

　そのような中での久しぶりのリアル展示会では、オルガテックという日本初上陸のブランド力とJOIFAの団結力により、オフィスと在宅を併用するハイブリッドワークや柔軟な働き方を促進するオフィス家具やソリューション、最新トレンドが幅広く紹介され、会場では賑わいが見られた。

　このうち、コクヨブースでは、2019年発売のチェアー「Any（エニー）」をベースにし、2022年末に発売予定の新家具ブランドシリーズ「Any way（エニーウェイ）」のプロトタイプを出展し、来場者の関心も高かった。

　また、会場には「エクスペリエンス・エリア（Xperience Area）」（XA）が設けられ、参加者はオフィス環境の変化に影響を与えた現在のワーキングトレンドに浸ることができる。

　XAでは、Athletics、Avatar、Biophilic のワークスペースゾーンと、オカムラ、イトーキ、コクヨ、遠藤照明、iPresence、レンタルバスターズ・オフィスバスターズなどのトップブランドの代表者によるライブプレゼンテーションが行われる。

　開幕に先駆け、26日午前9時30分から、ケルン見本市会社/Koelnmesse GmbHヴァイス・プレジデントであるマティアスポールマン展示部長が「オルガテック70年の歴史の中で、初めてドイツ・ケルン以外の地で開催する。東京は、オルガテックにとって第2のトレードセンターとして、日本およびアジア市場において、急速に変化するオフィスデザイン業界や関連市場をより深く掘り下げていく」と挨拶、開会宣言を行い、その後、ケルンメッセ高木誠社長、JOIFA黒田会長（コクヨ会長）、オカムラ中村雅行社長が登壇し、テープカットセレモニーを執り行った。

　初日午前中の来場者の出足も好調で、マスク姿で来場登録に並ぶビジネスパーソンの列が続いた。

　なお同展示会は、業界関係者、当業界に関心を持つ学生の方のみ入場が可能。入場は、完全（事前）登録制となっており、Web上で登録することができる。


URL：www.orgatec-tokyo.jp


【オルガテック東京2022開催概要】

会期：2022年4月26日（火）～28日（木）　連日10:00～17:00（最終日のみ16時まで）
会場：東京ビッグサイト 南展示棟1・2号館
主催：ケルンメッセ株式会社、一般社団法人日本オフィス家具協会
テーマと展示商品：オフィスデザイン、オフィス施設用家具、床材、照明、会議設備、IT技術、オフィス家具コンポーネンツ、金具、アクセサリー、テキスタイル、ファブリック、他
併催プログラム：「Xperience Area」でのハイブリッド・ワーク体験エリア、「スタジオ・ゾーン」でのスポンサーセミナー
セミナー：基調講演、デザイナー・トークセッション、他


2022/4/28追記

　主催者は来場者数2万1958人と発表。世界8カ国から63社（国内47社・海外16社）、80を超えるブランドが出展した。

　次回のオルガテック東京は、2023年4月26日～28日に開催される予定。またオルガテック ケルンは、2022年10月25日～29日にドイツ・ケルン市で開催される予定。