三菱鉛筆(数原滋彦社長)とFSX(藤波克之社長)は、生活環境に優しく耐熱性を兼ね備え、かつ汎用性の高い抗ウイルス樹脂素材の共同開発(特許出願中)に成功した。
同研究に関する共著論文『抗ウイルス性ポリオキソメタレートの生活環境への応用 —抗ウイルス性のおしぼりと文房具』が、MDPI社(スイス バーゼル)の学術誌『Applied Sciences』に採択された。
強力な殺菌剤や殺ウイルス剤は、変異した薬剤耐性菌や薬剤耐性ウイルスを生み出し、人に対する副作用も誘発する問題を抱えている。
FSXでは2012年に、遷移金属元素の酸化物クラスターであるPolyoxometalates(ポリ酸)を主成分とした、耐性株を誘導しない安心安全な抗菌・抗ウイルス活性物質『VB(特許第6739772号)』の開発に成功し、その技術を衛生用品であるおしぼりに応用している。
今回の共同開発では、今まで液体であったVBを安定して樹脂化させることに成功した。
新型コロナウイルス(COVID-19)の蔓延によって世界的に「抗ウイルス」が注目される中、アフターコロナ時代の新しい樹脂素材として期待できるものであり、今後も両社でさらに適応範囲を広げた研究を進めていく。
文具と事務機のポータルサイト・株式会社ニチマ:文具の業界はあなたのライフ&ワークスタイルを支えています。
ホーム > ニュース
ニュース
2020年12月22日
三菱鉛筆とFSX 汎用性の高い抗ウイルス樹脂素材の開発に成功
[最近の記事一覧]
- 2024.04.18新たなBtoBスタイルを確立 MDSが展示会と人気ユーザーイベントを同時開催
- 2024.04.17有隣堂 店舗の販売データの閲覧・分析ツールを提供開始 今後文具・雑貨も検討
- 2024.04.15コクヨが発表会 生成AI時代の実践力鍛える 社員が16個の生成AI業務アプリを開発
- 2024.04.13文具ブランド「ヒトトキ」がイベント 新製品「氷印」など発表 代官山T-SITE GARDEN GALLERYで
- 2024.04.13需要増の「推し活グッズ」も提案 「第69回PIショー春2024」池袋で開催