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2013年05月27日

エコーマインドが創業100周年 370名が祝福 次世代へつなぐバトン

100周年を機にトップ交代。村田社長(左)は会長に就く

7月に新社長に就任する村田和俊氏

 関西一円と近畿、中四国を商圏にもつ中堅文具卸商、エコーマインド(村田太一郎社長)が、5月23日午後4時から大阪市のヒルトン大阪に長年の顧客、友好団体、仕入れ先メーカー代表ら370名を招き、「創業100周年記念感謝の夕べ」を催した。

 同社は大正2年(1913年)滋賀県の出身、初代村田卯之助翁が老舗の吉田藤造商店から別家として独立、大阪市中央区松屋町に店舗を構え、文具卸店を開業した。途中第2次大戦で一時休業を迫られたが、終戦後いち早く卯之助翁2男大助氏(2代目)によって復活し、曲折を経て今年100周年を迎えた。

 社名は村田商店、アタリヤ商店、エコー文具と変えたが、昭和57年(1982年)村田太一郎氏が3代目社長に就任、平成5年(1993年)創業80周年を機に「エコーマインド株式会社」に改称、従来の文具卸とは別に学校用品納品部門、ファイル特注部門、バラエティ雑貨部門などを充実、展示フェア開催と各種商標登録、イベント企画を次々に展開した。

 その間太一郎氏は業界振興に積極的に関わり、地元大阪の地域団体、流通関連団体など公職を歴任、平成21年(2009年)に黄綬褒章を受章している。

 村田社長は式典挨拶で「私は30歳のとき、勤務していたアメリカの監査法人プライスウォーターハウス会計事務所を辞し、エコー文具に入社、まもなく会社の全面的な経営を委ねられた。その後社長に就任、キャッチフレーズを『翔びます。ユニークな存在に』をとし規模の大小ではなくユニークな存在の構築を目指した。一般卸だけではなく新事業や新顧客開拓に進みながら、(物づくり)の思考も忘れず東西に基盤を拡大し、企業の存続に集中したいと考えている」と述べた。

 村田氏は今年満70歳を迎え、社業も順調に100年の節目を迎えることから、この7月に長年労苦を分かち合った実弟洋二郎専務長男の和俊氏を4代目社長に指名した。

 これからは代表取締役会長として「新社長には、常にユニークな存在たれ・人との信義を重んじよ・企業の貸借対照表を忘れるな、を心せよと教え、自身これからは業界貢献と共に大所高所から、後継者と経営指導に当たる」と記念パーティ席上で披露した。

 新社長に就く村田和俊氏(34歳)は、2002年神戸大学工学部卒業後にリコー入社、2009年エコーマインドに入社、1年間のフランス留学を経て営業、経理、開発などを修業。

 同氏は「身の丈に合わない点が多々ありますが、苦労と経験を積まれた業界の諸先輩を謙虚に見習いながら、未来は明るいと確信して100周年を節目に精進します」と次代を担う経営者として挨拶した。

 祝宴では、元日東商会社長の早川辰彦氏によるハワイアンバンド演奏やお楽しみ抽選会が行われ、同社は「百年の感謝」と題した記念冊子と100周年記念として、金塗装の「ビリケン」が招待客に渡された。

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