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2017年08月22日

三菱鉛筆、上期売上高3%増の345億円 東阪でフェア来場6300名予定

記者発表の三菱鉛筆幹部。左から3人目が数原社長

 三菱鉛筆(東京都品川区、数原英一郎社長)は、8月21日午後、品川区の本社で記者を招き、上半期業績と下半期の営業活動方針について発表した。数原社長は「ものすごいスピードで市場変化が起きている」と述べた。

 同社は8月25日に大阪サンライズビル3階、9月7日~8日に有楽町駅前の東京交通会館12階で、「Re+Write ーこれからのuniができることー」をテーマに商品研究会を開催し、東京5100名、大阪1200名の計6300名の動員を予定する。

 数原社長は上半期業績(平成29年1月~6月)について「連結売上高は、前年同期比3%増の345億円。連結経常利益は同21%増の66億円。市場別売上高では国内が188億円(4%増)、海外が157億円(1%増)と伸長した。7月1日付けで株式1株を2株にする株式分割を実施。現在建設中の新本社社屋は来年のお盆明けには完成する予定。通期では、連結売上高660億円(前期比2%増)、連結経常利益110億円(同11%増)を見込む」と発表し、続いて概況を説明した。

「国内売上4%増は予想以上に健闘。前年は創業130年キャンペーンの追い上げを受けてのことだったので気を引き締めていたが、ご支援をいただいた。また海外1%増は為替市場のアゲインストに足を取られながらもアジアを中心に伸ばすことができ、上期は頑張ってくれた。ASEAN、中国など人口が拡大するエリアでは今後も期待感を持っている」。

「商品では、発売から12年が経過したジェットストリームに代表される、なめらかボールペンは驚くことに、まだ市場シェアを伸ばしており、この勢いは期待できる。また、ハイテックシャープペン市場が賑わっている中、クルトガアドバンスが市場で大変好調で、クルトガ全体を押し上げている。今年1月に発売した、ユニボールR:Eは善戦しており、今後の市場拡大に期待している」。

 続いて、数原社長は「急激な勢いで市場の変化が起きており、この先も加速していくと見る」と述べ、その要因として「人口減少」と「テクノロジー」の2つを取り上げ、見解を述べた。

「人口減少という長期のトレンドだけではなく、その影響は労働人口に関わる。ここにきて団塊世代の労働市場からの退出により、働き手が減り、急激な変化が起きている。端的に言えば労働力の取り合いが起きており、この問題はサービス残業や過重労働が取りだたされている中で、一過性の問題ではなく、長くこの傾向が続くと頭に入れて仕事をしておく必要がある。1社の問題でなく、業界全体で仕事のやり方を変えていかなくてはいけない課題に直面している」

「もう一つのテクノロジーでは、iPhoneが誕生して今年で10年。スマートフォンは今や世界の人口の半分となる35億台が使われ、個人個人が情報機器を介して繋がる世代が生まれている。10年後には、若い世代が増加し、ますます社会のあり方や世の中が変わっていく。その時や近未来においても、当社はお客さまのお役に立てる会社であり続けるために対応していきたい」。



 続いて、商品開発部の早尾部長から下半期に向けて新商品が発表された。

 油性ボールペンでは、ジェットストリーム4色+シャープの4&1に待望の0.38ミリを発売。ゲルインクボールペンでは「スタイルフィット ディズニー」、シャープペンシルでは、「クルトガコレクション」に人気のスヌーピー柄とディズニー柄を採用。3月に発売したクルトガWスピードエンジンを搭載した「クルトガアドバンス」に0.3ミリを発売。消しゴムでキレイに消せる「消せるカラー芯シャープ ユニカラー」を発売する。

 スポーツブランド「アディダス」では、黒地に金ロゴメインとして、アディダスの持つクールでスタイリッシュなブランドイメージを表現した商品を発売するほか、人気キャラクターのマリオやリラックマなどを採用した新入学商品も発表した。

 続いて、山村取締役国内営業部長から下半期の営業活動方針が説明され、国内営業部門の重点方針として、「創業130年を再起点とした筆記具事業の更なる強化」が説明され、主力ブランドである「ジェットストリーム、クルトガ、スタイルフィット、ユニカラー、ユニボールR:E」の拡販に注力する。
 
 小川営業企画部部長から具体的な営業施策として、「クルトガアドバンス新販売容器」、「消しゴムで消せるカラーシャープ ユニカラー ブランド育成」のほか、「名入れビジネス」では、鉛筆の個人名入についてインクジェットでの対応を開始。またアドクリップサービスの対象アイテムに、ジェットストリームを加え、ユニボールR:Eの取り扱いも開始する、と発表された。

 販売店向けキャンペーンでは、2017年11月~2018年3月末まで、得意先との強固な関係の構築を目的に、「Win・Winキャンペーン」(一般小売店)、「K-1キャンペーン」(量販卸店)、「W-1キャンペーン」(一般卸店)の3つのロングランキャンペーンを行い、期間中の実績により販売奨励金を進呈する。

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