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2017年01月25日

道内卸が合併!新生「大丸」が第1回見本市行う テーマは「Re:Start」

大丸ismを再構築した会場

会場内でヴァーチャルリアリティを体感

 北海道と青森県一円および宮城県の一部を商圏に持つ広域複合商社、大丸(本社・札幌市、藤井敬一社長)の「2017新春商談会」が、1月19日午後1時30分~5時30分、20日午前9時~午後5時、札幌市中央区のロイトン札幌で催された。

 19日午後1時からの開会式で藤井社長は「昨年のできごとは予想を覆す内容で世の中が激変すると思うほどです。北海道は新幹線開通や大型台風の襲来と景気回復とはいいにくい状況でした。当社は昨年10月1日日藤と合併。大丸名でスタートしました。この合併・社名変更の第1回商談会は全社員が顧客信頼を倍増する努力に集中します」と挨拶した。

 出展124社メーカーを代表して、ぺんてる和田優社長が「変化のテンポが早くなり、大企業ではAIとかIoTのキーワードで業務改革を進めるなど社会が大きく変わる様相となり我々も従来の認識を改める時代です。この商談会がお客様へ大きな啓発の舞台になることを祈ります」と祝辞をおくり、藤井社長、ゲストのカミノ・神野幹士社長と3人によるテープカットで開会した。

 テーマは「Re:Start(リスタート)~大丸ismの再構築」。

 準備委員会の木村満・ステーショナリー営業部次長は「前の大丸藤井と日藤の長年培ったDNAを融合し21世紀社会にマッチングするフェアを心がけた。具体的には『D-ing Office(ディーイング オフィス)』をベースとして6つの企画ゾーンを構成し、2社が長年培ってきたノウハウを最大限活かし新たなビジネス環境を提案し得意先、仕入れ先、当社の3者とつながる情報伝達力を最大限広げる機会とした」と開催意図を説明した。

 この具体的な展開として次の6ゾーンを構成。

(1)「D-ing Office」 = 一歩進んだオフィス空間、(2)見て発見使って納得=多種類の色鉛筆とテープのりを試用し実感を投票、(3)最新製品コーナー=22社25品目をデモ、 (4)ビジネスファニチャー体感=4社メーカーの最新アイテム、(5)超目玉大特価商材、(6)ラビタコーナー、をそれぞれ仕入れ客の動線に合わせ見やすく展示、各コーナーに出店メーカーと大丸の営業、企画のスタッフ社員が密着して詳細な説明を行った。この企画提案に来場文具店も応じ、広い展示会場は新製品、開発情報を尋ねる販売店が目立った。

●新提案の製品がズラリ

 会場内の6ゾーンには主要展示の定番に加え、従来の文具オフィス、バラエティ雑貨のカテゴリーに入らないニューフェイスが多数披露された。

 VR(仮想現実)の体験希望続出で嬉しい悲鳴もあがった。PCメーカーのマウスコンピューターが高層ビルの間を飛び回るジェットコースター体験を提案。同社の大川博樹さんは「本来は当社製のPC販促のデモですがお客様が列をつくって待って」と苦笑した。

 D-ingコーナーの一角に「色鉛筆」と「テープのり」の各社商品をズラリと並べ、手に取ってお試しでき、カラーマークで人気投票する「見て発見!使って納得!!」コーナーも人だかりが続いた。投票結果は次の通り。

・色鉛筆

 1位ステッドラー日本「カラトアクェレル水彩色鉛筆」、2位三菱鉛筆「ポンキーペンシル」、3位シヤチハタ「ファーバーカステル色鉛筆丸缶」

・テープのり

 1位ニチバン「テープのりtenori 強粘着」、2位ニチバン「テープのりtenoriイチオシ」、3位プラス「ノリノプロ しっかり貼れる」


●定番人気「アクセスチケット」

 この見本市への来場と最新製品情報を伝える“MONO・フォーカス”(1月号)は、今回も見本市特集を組んですべての販売店顧客へ送られた。詳細な会場見取り図や企画コーナー、話題のトピックス、全出展メーカーとカテゴリーごとの新製品紹介などをA4サイズ16頁に掲載した。なかでも主要13メーカーが協賛する「アクセスチケット2017新春」は誌面にチケットが付き、メーカー出展の小間へ持参すると最新サンプルがもらえ、来場販売店に好評だった。

 例年来場者に人気の「新製品コーナー」は22メーカーから25アイテムが並び、興味を持つ製品アンケートを記入するなど、熱心に見る人の波が絶えなかった。

 見本市2日目の20日、午前8時50分の朝礼で堺正俊実行委員長が「第1日実績は前年比101%を記録した。今日も1日最後まで頑張ろう」と挨拶して開会した。

●商談成果は前回維持

 2日間を終わり20日午後5時10分、閉会式で中西孝幸営業本部長が前回対比で総受注額は前回並み(100.6%)を維持し来場社数409社、来場人数1002名と発表、2日間の活発な商談協力に感謝し、ゼブラ札幌営業所・佐伯健太郎所長の祝辞と手締めで終了した。

【2017新春商談会 新製品コーナー】集計結果(22社25品、総枚数:591枚、総得票:1819票)(内は得票)

1位 パイロット「モーグルエアー」(235)
2位 シヤチハタ「手洗い練習スタンプ おててポン」(215)
3位 三菱鉛筆「ユニボール アールイー」(125)
4位 クツワ「HiLiNE 紙がきれいに切れる透明定規」(114)
5位 ヤマト「テープノフセン」(110)
6位 マイツ・コーポレーション「OA&オフィスクリーナー」(106)
7位 オキナ「ワックスペーパー手作りキット」(88)
8位 日本理化学工業「キットパスあそボディ 6色パレット」(79)
9位 キングジム「デスクトップパネル タテテ」(75)
10位 マイツ・コーポレーション「アラ!キレイダゾー」(73)


●道内他社もフェア開催

 2月1日は日東商会札幌支店が、2月2~3日には北海道クラウンがそれぞれ市内で開催、成果を上げた。

●コクヨが初出展

 日藤と合併の産物。大丸商談会にコクヨがブランドを掲げた。黒田康裕副会長が表敬訪問し、会場を一巡して藤井社長と異色の懇談を行った。

●道内メディアが取材

 19日はSTV(札幌テレビ)が取材、同日午後4時5分からの「どさんこワイド」で放送された。


2017/02/02追記

 同社は、商談会最終結果を発表、売上は計画比約102%、動員は社数が同92%、人数は同98%だった。

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