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2015年05月23日

リコー 柔軟性と高出力を両立する「発電ゴム」の開発に成功

 リコー(三浦善司社長)は、5月18日、圧力や振動により高い発電性能を発揮する新しい柔軟材料「発電ゴム」の開発に成功したと発表した。

 「発電ゴム」の発電機構は、従来の圧電材料とは異なる。現在、東京理科大学(山本貴博准教授)との共同研究により、最先端の計算化学技術を用いた分子レベルでの発電機構の解析を始めており、材料の可能性をさらに拡張して、将来的には、さまざまなものが通信機能を持つIoT(Internet of Things)社会の進展に伴い、有効な発電材料としての貢献を目指す。

 圧力による発電技術は、環境発電(エネルギーハーベスティング)の1つとして、注目を浴びており、従来は、圧力による発電材料(圧電材料)として、セラミックスや高分子樹脂などが活用されている。

 今回リコーが開発した「発電ゴム」は、柔軟性の高いフレキシブルなシート状でありながら、セラミックス圧電材料と同等の高い発電性能を有する新規材料。

 セラミックスや高分子樹脂の課題を解決し、それぞれの利点である高出力と柔軟性を両立したことにより、その用途は格段に広くなるという。

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