パイロットコーポレーションは、「ビジネスマン・OLの年賀状に関するアンケート調査」を実施し、結果を発表した。今年で33回目となる同調査では、年賀状を出す人が初めて8割を切り、平均枚数も50枚を下回った。一方で、ソーシャルメディア(以下SNS)利用の急増や、写真年賀状や手書きの年賀状を支持する声など、今年の年賀状の傾向も明らかになった。
調査期間はお年玉付賀はがきが発売された11月1日から約2週間で、サンプル数は459名。
来年の年賀状を出すか、否かを訊いた「年賀状の予定」では、「出す」と答えた人が79.7%にとどまり、同調査開始以来、最も低い数字。特に20代は「年賀状を出さない」とする回答が1/3を超え、時代の変化を感じる結果となった。
一方で、新年の挨拶にSNSを利用する人が急増し、昨年に比べ23.4ポイント増の49.2%。しかし、SNS友達にも実際の年賀状を出す人も77.2%と8割近くに及ぶ。
今年の回答で特徴的だったのは「できれば年賀状を出したくない相手」の項目で、昨年までほとんど回答がなかった「その他」に、「特になし」と書き込む人が16.1%にのぼったこと。さらに無記入も「特になし」にカウントすると第1位の上司を上回る数値となった。年賀状枚数の減少を反映してか、出す相手を厳選し、すでに出したくない相手には、年賀状を出していない人が増えているようだ。
「年賀状をもらって一番嬉しい相手」は友人知人が60.5%で2位以下に大差をつけてトップ。「もらって嬉しい年賀状のタイプ」では、昨年同様「手製のイラスト、版画、絵手紙等」タイプが1位。「写真年賀状」がポイントを伸ばし、2位に入った。
また、「手書き年賀状に対する意識」については、昨年よりわずかにポイントが下落したものの、全体の3/4の人が賛意をあらわし、手書きで何か一言添えることが年賀状のスパイスになる様子。「年賀状を手書きする理由」として、半分以上の人が「気持ちが伝わりそう」をあげ、一方「文字を書くのが好き」とした人が昨年の5.6%から12.6%に急増した。
年賀状の習慣についても、「これからも続いたほうが良い」とする人が2年連続の80%超。時代が進み、テクノロジーが発展しても「日本のお正月には年賀状が欠かせない」といえる結果となった。
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2012年12月07日
年賀状を出す人が初めて8割を下回る 20代では65% パイロット調査
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