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2017年12月08日

ペーパーワールド2018 1月27日フランクフルトで開幕 書店売場の文具も

世界中のバイヤーと商談を行う(見本市会場で)

オフィス・オブ・フューチャー(2017年会場)

ワーカーの健康に焦点 「未来の作業場」を重要課題に

Paperworld & Creativeworld 2018


 オフィス用品と文具・教材製品および情報の分野で、規模、展示内容ともに世界トップの評価を持つ「ペーパーワールド(Paperworld)」が、2018年1月27日~30日の4日間、フランクフルトのメッセ会場(面積60万?屐砲悩鼎気譴襦£

 2017年1月のペーパーワールドには、世界58か国から1520社(ドイツが出展、143か国からバイヤーなど3万3558人が訪れた。ドイツ国内からは1万1609人が来場した。

 主催社によると、2018年も世界60か国から1500社を超える出展を予想、独国内の文具専門店に加え各国の卸業者、書店とメイルオーダーハウス、大口納品の年間契約ディーラーなど多様なエントリーがある。

 独国内の文具専門店などが年間仕入れの70%を、このペーパーワールドで成約することもあり、メーカーの中には製品カタログを用意せずに直接の現物商談を行う出展社もある。

 世界的にアマゾンなど広域通販ビジネスが広がり、専門業者の領域が狭まる中で、いかに文具オフィス用品を安定経営の中で維持するかは、国際的な課題となってきた。

 2018年開催に向け、主催者は世界各地からの買付け商談や情報収集に訪問するバイヤーのために、様々な提案企画を準備している。

 中でも2017年から継続する「未来オフィス(オフィス・オブ・フューチャー)」を特筆し、働く人の「健康」に焦点を当て、快適で能率的な作業環境に各種の提案を演出した。ドイツ連邦安全健康協会が提唱した「年間15日のオフタイム」を具現化して構成し、提案する。

 オフィスで使用する文具と家具などを配置し、各コーナーには音楽、照明、衛星など、持続的なエルゴノミクス(人間工学)を訴える。日本からはカシオ計算機が参画する。

 日本からレギュラー出展を続けてきた大手メーカーが、リーマンショック以降に撤退が相次いだが、「クリエイティブワールド」がドイツ国内市場から好感され、フェア全体の景況を底上げしたため、2015年あたりから再び出展へ回帰したメーカーが増えている。

 以下特設コーナーを紹介する。

●「ビジョナリーオフィス」 

 3号館1階、4号館1階、6号館1階に「ビジョナリーオフィス」を設ける。近未来型オフィスを想定、筆記具からIT関連、プリンタ、アクセサリー類などを総合展示。「オフィス・オブ・フューチャー」は展示内容を説明するガイドツアーも予定する。会期中の1月30日には会場で「持続可能な未来型オフィスモデルディ」とし、フレームワークの発表を予定している。

●「ミスターブック・ミセスペーパー」

 5号館2階で書店向け販売シュミレーションを行う。昨年に続いて書籍と紙、関連商品を展示デモする小売店向けコーナー。また教材関連のメーカー製品も展示する。

●「ステイショナリートレンド」 

 4号館1階、5号館2階、6号館2階をブランドメーカーに構成を委任、最新の筆記具類とデザイン、カラーのマーケットトレンドを特設する。大手筆記具メーカーの最新開発製品、教材製品、グリーティングカード特化コーナー、机上小物類、ギフト、リボンなど装飾関係。

 また6号館2階にモレスキン、レスラーペーパーなどによる高級ノートや紙製品、カランダッシュ等の高級ペンを置く。5号館2階のフォイヤー(中央広場)と6号館2階にはドイツ業界で検証された「トレンドショー」をアピールするコーナーを設ける。

 また、書店の文具ビジネス参入が多くなったことを受け、「書店売場の文具コーナー」展示も特設する。

●「インターナショナル・ソーシング」

 1号館2、3階に、大口仕入れ対応と国をまたいで調達販売を行う大手チェーンの仕入に合わせ、発送と在庫、支払い決算にいたる事務作業に応える「インターナショナル・ソーシング」も準備した。バルク(大量)仕入とプライベートブランド対応、ドリップシッパー(独自ルートの業者と商談)など、専門の担当者を置いて大口商談に備える。

 加えて新たに開業を考える起業者と若手経営者を支援するBMWiプロモーションエリア、アジアのモダンデザインを集めたオリエンタルカルチャーコーナーも構成する。

クリエイティブワールドは4号館に

 世界のアート・クラフトホビーの関心の高まりに対応して企画した「クリエイティブワールド(Creativeworld)」。

 2017年に同ワールドへは、50か国から8650名のバイヤーが来場、アート・クラフト商品の商談を行った。回を重ねるごとに人気が高まり、今回も39か国から350社が伸びる市場めがけて新製品などを出展する。

 最近の市場傾向として「オンライン情報」が交錯し、来場者は事前に出展各社の製品情報を把握して商談に臨む雰囲気がある。

 日本メーカーの出展も多く、併催イベントとして年々注目度が高まった。会場は4号館2、3階にまとめている。日系メーカーの多くは、現地のドイツ法人を通じて出展する。

 日本から出展する社は、会場での来場者アピールだけではなく、HPなどを通して丁寧な製品情報を工夫すべきだろう。

 主催者は、ペーパーワールドの出展社数並びに来場者数の規模に比較して、まだマイナーな状況と見ており、クリエイティブワールドをより実質的に生産性の高い内容にしたいと考えている。



【日本における問い合わせ先】

メッセフランクフルト・ジャパン株式会社(1月1日から新社名)
東京都千代田区飯田橋1-3-2 曙杉館7F
電話 03-3262-8453
Press@japan.messefrankfurt.com
www..messefrankfurt.com/
現地ドイツのHP 
Paperworld.messefrankfurt.com/
http://paperworld.messefrankfurt.com
入場料は、事前登録で1日券25ユーロ、2日券35ユーロ、通し券45ユーロ

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