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2016年04月19日

「左利きにとって神ボールペン」とは! 左利き文具市場の可能性

左利きはインクで手や文字が汚れないように持ち方に苦労

サラサドライ

 2016年2月に発売された、ゼブラ(石川真一社長)のジェルボールペン「サラサドライ」が、左利きから注目を集めている。左利きは増加傾向にあり、左利きの人のためのサービスや商品の市場の広がりを秘めている。

 ゼブラは、今年3月に、全国の左利きの人104名を対象に、左利きの悩みの実態についてアンケート調査を実施したところ、右利きであれば、気にもかけないドアノブ、自動販売機、改札など日常生活に不便さを感じる回答が多かった。

 それはなぜか。

 世の中のあらゆるモノが右利き目線で作られているからに発する。特に、使うときに刃の向きが逆になってしまう「はさみやカッター」など、毎日のように使う「文房具」に多くの左利きが不便を感じていた。

 今回の結果では、3割以上の左利きが「ボールペン」は使いにくいと答えた。特に最近人気の高い水性ボールペンはインクの乾きが遅いため、書きながら手でこすってしまい、書いた文字や手が汚れてしまうという。

 「サラサドライ」が注目されているのには理由がある。水性ジェルインクのさらさらな書き味はそのままに超速乾性の新成分を配合しているため、左手で書いても文字を手で擦らないからだ。

 実際、

「使ってみましたが、ほんとにすぐ乾きます!オススメです」

「ほんとすごすぎ!書いた直後にこすっても字がかすれない」

「左利きにとって神ボールペン」などの声が多数聞かれた。


 東急ハンズ新宿店文具担当の一之瀬陽介さんは、「私自身、左利きで、ボールペン選びには苦労していました。『サラサドライ』は、インクがしっかり出るにもかかわらず、書いた瞬間に乾くので手が汚れません。初めて使ったとき「待っていたボールペンがやっと出た」と嬉しくなりました。手や文字の汚れに悩んできた左利きのお客様にぜひ使ってもらいたいですね」と話す。

 左利きの人は子供の頃に右利きに矯正されていたのが、最近は個性重視で矯正されない人が増えているようで、 実際文具では、はさみ、カッター、定規、鉛筆など左利き商品もいくつか発売されている。

 今後、左利きの人のための商品やサービスの市場は広がるかもしれない。

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