アキレス(東京・新宿)は、粉なしスリップ性透明塩化ビニル（PVC)フィルムに耐コピー性を付与した「アキレスサラリアファイル」を、2023年1月下旬から全国発売する。

　透明仕様の軟質PVCフィルムは、軟包材をはじめ文具・雑貨などに広く使用されているが、フィルム同士が重なると密着しやすく、加工時や使用時の利便性を損なう一因となっていた。

　その対策としてフィルム表面への粉ふり処理が行われるが、粉による商品の外観悪化の不具合や、拭き取りなどによる作業性の低下という問題も生じ、その解決策として、アキレスは2021年12月に「アキレスサラリア」を発売した。

　「アキレスサラリア」は同社の持つ製膜・配合技術により、粉ふり処理をしなくてもスリップ性が高く、密着しにくい透明軟質PVCフィルム。

　このたび発売する「アキレスサラリアファイル」は、「アキレスサラリア」の特長はそのままに、配合技術により耐コピー性の付与を実現した製品。

　名刺やカード、書類を差し込むことの多いケースや書籍・手帳のカバーなどへの使用に適しており、カードや書類がスムーズに差し込め、差し込んだカードや書類のインクの移行を低減するため、エンドユーザーの利便性を向上させる。

　また、耐コピー性や優れたスリップ性による作業性の良さとともに、高い視認性も有しており、重ねた対象物のデザイン性を大きく阻害しないため、製品企画の幅を広げることが可能な素材だ。

　アキレスは今後も独自の技術で軟質PVCフィルムの仕様・規格拡大や差別化を図り、顧客の商品開発や商品の付加価値向上に貢献する。

　オープン価格。