つちや書店は、2021年12月23日にガラスペンとインクで「書く」を愉しむ本「ガラスペンでなぞる ツキアカリ商店街　そこは夜にだけ開く商店街」を刊行した。

　活版印刷を用いた「少し不思議」な紙雑貨を制作する、九ポ堂(きゅうぽどう)の代表作「架空商店街ハガキ」の世界が、なぞり書きで楽しめる本になった。48のお店と57のお話を、お気に入りのガラスペンや万年筆でインクと戯れながらなぞる、文具好きなあなたのための1冊。

　お気に入りの文具でおうち時間を楽しむ20代後半～の女性が増えている。“手書き”の魅力を再認識した“文具女子”たちが、今熱い視線を向けるのはインクとガラスペン。全国各地でインクや筆記具のイベントが開かれ、ガラスペンは即完売。インクに魅了されどっぷりハマった人を意味する「インク沼」という言葉が市民権を得たり、文房具店オリジナルのインクを集めたりと、ブームとも言える活況を呈している。

　お気に入りのガラスペンとインクを手に入れたら、なにかを書いてみたくなるもの。そうは言っても、使う機会がそんなにあるわけじゃない、もっともっと、このガラスペンとインクを使いたい。「ガラスペンでなぞる ツキアカリ商店街　そこは夜にだけ開く商店街」は、そんな「手書きしたい欲」「なぞりたい欲」を心行くまで満たす一冊となっている。(G)