トーキンコーポレーションは、クラウドファンディングから生まれた、個人情報を守る紙製テープ「アテナックス」を、今年9月から文具ルートでの販売を開始した。

　新製品「アテナックス」は、2021年6月2日から、クラウドファンディング「Makuake」で先行販売したところ、開始45分で目標金額を達成、24時間で応援購入総額は719％に達し、最終的には目標に対して1184％まで支援が到達するなど、圧倒的な支持を得た。

　その支援の背景にあるのは、巣ごもり需要で増えている宅配便や郵便物の問題がある。

　住所や氏名が載っている宅配便や郵便物などをそのままゴミ箱に捨てるのが心配な人が増えており、宅配便の送り状、ダイレクトメール、はがき・封筒、請求書、公共料金の明細書、買い物のレシート、クレジットカードの利用明細・カード払いしたレシート、ポイントカード、学校で配布されるプリント、子どものテスト用紙や成績表。

　さらには薬局からもらった薬の袋、病院の領収書や診療明細書などに対し、すでに家庭ゴミの個人情報漏えい対策はしているが、従来製品では、しっかり隠せているか不安でストレスを感じる、インクの乾きが悪く手や服などが汚れた、製品が壊れてしまった、使うのが面倒などの不満を感じている人が多いという。

　「アテナックス」は、両面に特殊パターン印刷を施している紙製のテープ。

　手でちぎって貼れば、強力な糊と超薄紙テープで細かく裂けて剥がしづらく、透けてしまうことも防ぐ。また、クッション封筒のような、しっかりとした平面でなくても使用することができる。

　SDGs時代に対応した、プラスチック不使用の紙製なので、貼って隠してそのまま捨てられる環境に配慮した製品としても優れている。

　本体サイズは、幅20mm×5m巻。1回6cm使用の場合で、83回分使うことができる。素材は紙。日本製。価格は税込330円。



詳細：　https://tohkincorp.co.jp/products/atenax/