筆記具メーカーの壽（川越市）は、新型コロナウイルス感染症が蔓延するなか、銅の持つ抗ウイルス効果に着目し、三菱マテリアルの除菌性耐変色銅合金「クリーンブライト®」を使用した、抗ウイルスボールペン「Cure29」（税抜1000円）を、同社が欧州で展開する「PENAC」ブランドとして、10月15日から発売した。

　商品名の「Cure29」は、銅の元素記号であるCuを冠し、病気を治すという意があるCureと銅の原子番号である29から名づけた。

　銅は、様々なウイルスを不活性化する効果があることで知られているが、変色しやすいという欠点があり、変色を抑止するためのコーティング加工を施すと抗ウイルス効果が損なわれてしまうため、日用品向けの素材としてはあまり普及していなかった。

　今回の抗ウイルスボールペン「Cure29」は、通常の鋼材よりも高い耐変色性を持ち、表面加工を施す必要がないため、銅の抗ウイルス効果はそのままに銅が変色するという欠点を抑制した。

　一般社団法人日本銅センターが抗菌・抗ウイルス効果を持つ銅製品であることを認める「Cu STAR」マークにも認定されている。

　ペン軸は、金属加工で有名な燕三条の職人の手により、1本1本丁寧に加工されている。軸色はシャンパンゴールドで高級感を演出する。

　インク色は黒、ボール径は0.7ミリ。　


【株式会社 壽】　http://koto-com.co.jp/